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RHCE/RHCT 試験ガイド

概要

このガイドは、RHCT/RHCE試験の事前準備として利用できる情報を提供します。Red Hat では、Red Hat Global Learning Service 以外の個人や団体により提供される情報に対して、一切の責任を持ちません。Red Hat では必要なときにこのガイドを変更する権利を保有します。また、受験者は試験が変更されていないかどうか、定期的にこのガイドをチェックして下さい。

Red Hat Certified Engineer (RHCE) と Red Hat Certified Technician (RHCT) の認定試験は、Red Hat Enterprise Linux および Red Hat Linux のシステム管理能力と知識を評価する実技試験です。受験者は通常のシステム管理で必要となる様々な作業を実行し、それらが基準を満たしているかどうか、を評価されます。実技試験は、受験者が実務環境と同等の作業を実行しなければいけないことを意味します。

RHCEやRHCT取得者を雇用する方々は、取得されている認定資格を認定番号によって確認することができます。

Red Hat と Red Hat 認定トレーニングパートナーのみがRHCE/RHCT認定試験を実施できます。
Red Hat以外でRHCE/RHCT試験を受ける場合であっても、十分な訓練が必要です。また、正式なトレーニングパートナーであることを確認して下さい。Red Hat 認定トレーニングパートナー以外の団体が RHCE/RHCT試験を提供している場合は greymarket@redhat.com まで通知して下さい。

RHCE/RHCT試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められておりません。通常、試験結果は米国の3営業日(*1)以内に送付されます。

試験結果はセクションの得点で報告され、個々の項目に関する成績を報告しません。
またそういった問い合わせに対しても追加の情報は提供しません。

RHCT/RHCE試験の準備

Red Hat では RHCT/RHCE の受験者すべてに、試験準備として1つ以上のオフィシャルトレーニングコースを受験することをおすすめします。これらのコースに参加することは必須ではありませんし、試験のみを受験することもできます。十分な知識をもってコースに参加した多くの受験者が、そのコースが意味のあるものであった、と報告しています。

受講するコースを決定するために、Red Hat はスキルチェックテストを提供しています。

Red Hat のトレーニングコースに参加することは、RHCE/RHCT試験の対策として重要ですが、それが試験の合格を保証するわけではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。

Red Hat のOS製品向けのシステム管理に関する様々な書籍や情報が提供されています。Red Hat では、RHCE/RHCT試験対策ガイドのいずれも公式に保証しません。しかし、そういった情報により理解を深めることができ、役に立つでしょう。

RHCE/RHCT認定試験の構成

RHCT認定試験はRHCE認定試験のサブセットであり、以下の構成となります。

  • トラブルシューティングとシステムメンテナンス— 1時間
  • システムインストールおよび設定— 2時間
RHCTとして認定されるためには、トラブルシューティングとシステムメンテナンス試験の全てを正答し、システムインストールと設定試験で70%以上の得点をとらなければなりません。

Red Hat Enterprise Linux 3 以降の RHCE認定試験は、以下の構成となっています。
  • トラブルシューティングとシステムメンテナンス—2.5時間
  • システムインストールおよびサーバ構築—3時間
RHCEとして認定されるためには、トラブルシューティングとシステムメンテナンス試験においてRHCTレベルの設問の全てを正答し、RHCEの項目も含めたこのセクションの全体で80%以上の得点をとる必要があります。

さらに、システムインストールおよびサーバ構築試験において、RHCTの要件で70%以上、かつRHCEの要件で70%以上の得点をとらなければなりません。RHCTとRHCEで必要とされるスキルはこの後に説明します。

RHCE認定試験の勉強のポイント

RHCT/RHCE で前提となるスキル


受験生がRHCT/RHCE認定試験の用件を満たすためには、下記の前提スキルが必要です。

  • ファイルやディレクトリを作成、移動、編集、調査するための一般的なコマンドラインツール(ls,cp,mv,rm,tail,cat など)が使用できる
  • ファイルやテキストストリームを処理するための grep,sed,awk などが使用できる
  • テキストファイルを編集するための、vimやnanoのようなターミナルベースのテキストエディタが使用できる
  • 入力/出力のリダイレクションが使用できる
  • IPv4とIPv6におけるIPアドレスやネットマスク、ゲートウェイなど、基本的なTCP/IPネットワークの原理を理解している
  • ユーザアカウントを切り替えるための su が使用できる
  • パスワードを設定するための passwd が使用できる
  • tar,gzip,bzip2 が使用できる
  • Red Hat Enterprise Linux においてメールクライアントを設定できる
  • mozilla(firefox) やlinksなどを用いてHTTP/HTTPSのURLにアクセスできる
  • lftp を用いて FTP のURLにアクセスできる

RHCT スキル

トラブルシューティングとシステムメンテナンス


RHCTとして認定されるためには、下記のスキルが必要です。

  • システムメンテナンスとトラブルシューティングのために、デフォルトとは異なるランレベルでシステムを起動する
  • ネットワーク設定ミスの診断と修正
  • ホスト名解決のトラブルの診断と修正
  • デスクトップ環境と X Window System の設定
  • パーティション、ファイルシステム、swap スペースを既存システムに新規追加する
  • 一般的なコマンドラインツールを用いてシステムの設定と問題を分析する

システムインストールおよび設定


  • OSのネットワークインストール
  • パーティショニング分割のカスタマイズ
  • プリンタの設定
  • cron と at を用いたタスクのスケジューリング
  • NISやLDAPなどのディレクトリサービスにシステムを追加する
  • autofs の設定
  • ユーザとグループの追加と、quota の設定
  • ファイルシステムのパーミッションの設定
  • RPMのインストールとアップデート
  • 適切な kernel RPM のアップデート
  • yumやpupを使用しリモートレポジトリからパッケージをインストール/アップデートをするための設定
  • システムブートローダの修正
  • OSインストール時/稼働時におけるソフトウェアRAIDの設定
  • /proc/sys と sysctl を用いた起動中のカーネルパラメータの設定

RHCE スキル

トラブルシューティングとシステムメンテナンス


RHCEとして認定されるためには、上記でリストされたRHCTのスキルに加え下記のスキルが要求されます。

  • インストールCD1枚目を用いたレスキュー環境の使用
  • システム起動時にブートローダ、モジュール、ファイルシステムのエラーなどがある場合の診断と修正
  • ネットワークサービストラブルの診断と修正
  • 論理ボリューム(LVM)の追加、削除、サイズ変更
  • SELinuxのコンテキストが原因で発生するネットワークサービスのトラブルの診断と修正

システムインストールおよびサーバ構築


RHCEでは、上記でリストされたRHCTのスキルに加え、下記のネットワークサービスを構成することができなければなりません。

  • HTTP/HTTPS
  • SMB
  • NFS
  • FTP
  • Web Proxy
  • SMTP
  • IMAP, IMAPS, POP3
  • SSH
  • DNS
それぞれのサービスに対して、下記の作業ができること。
  • サービスを提供するために必要なパッケージのインストール
  • サービスをサポートするためのSELinuxの設定
  • システム起動時に適切にサービスを起動する
  • 基本的なサービスの設定
  • サービスに対するユーザ/ホストベースのセキュリティの設定
RHCEとして認定されるためには、さらに次のスキルが要求されます。
  • キックスタートを用いた自動インストール
  • OSインストール時のLVMの設定
  • iptablesを用いたパケットフィルタリングとNAT
  • PAMを用いたユーザ制限

Red Hat のトレーニングコースでの適用範囲

  • RH033 Red Hat Linux 基本コースではTCP/IPの基礎を除く前提スキルをカバーしています。
  • RH133 Red Hat Linux システム管理コースではRHCTレベルのスキルをカバーしています。
  • RH253 Red Hat Linux ネットワークサーバ構築とセキュリティコースではネットワークサービスとセキュリティなどRHCE特有のスキルをカバーしています。通常はRH133を受講することをおすすめします。
  • Red Hat RHCE速習コースはRH133とRH253の内容を凝縮したものです。ネットワークの知識がありLinuxやUNIXでのシステム管理の経験がある方を対象としています。
  • *ご注意:本ページは、米国Red Hat,Inc.のRHCE and RHCT Exam Preparation Guide に掲載された内容の抄訳及び抜粋です。

    *1 米国国内で試験が実施された場合。日本国内で開催された試験の場合は最大で1週間ほどお時間を頂く場合があります。

    トレーニングコースのお申込方法

    以下のウェブサイトからお申し込みください。
    https://www.jp.redhat.com/training/assess/enroll/

    トレーニングに関するすべてのお問い合わせ:
    レッドハット株式会社ラーニング・サービス部門
    電話:03-5798-8500(内線11番)  FAX :03-5798-8599
    メール:お問い合わせ
    トレーニング開講場所の地図はこちらです。