パッケージグループの選択

ワークステーションクラスのインストールでは、ほとんどのパッケージをユーザに代わって自動的に選択しますが、GNOME または KDE (あるいはその両方) を選択する必要があります。 また、ゲームパッケージのインストールを行うかどうかも選択できます。

さらに、個別のパッケージを選択したい場合は、[個々のパッケージを選択する] をチェックし、[] をクリックします。

図 5-13. パッケージの選択

GNOME および KDE はいずれもグラフィカルデスクトップ環境[1] です。 デフォルトのグラフィック設定を行うため、いずれかを選択する必要がありますが、両方をインストールして好みの方を自分で選択することもできます。

ディスク領域に限りがあり両方をインストール (最低 1.7GB) できない場合、以下のセクションを参照すれば選択する際のヒントとなるでしょう。

図 5-14. 個々のパッケージの選択

GNOME の概略説明

GNOME はグラフィック操作による強力なデスクトップ環境です。 GNOME には、パネル (アプリケーションの起動およびステータス表示用)、デスクトップ (データおよびアプリケーションを配置する)、複数のウィンドウマネージャ (デスクトップのルックアンドフィールを制御)、および標準的なデスクトップツールセットとアプリケーションセットが含まれています。

GNOME ではユーザの思い通りの外観と感触を備えたデスクトップを設定できます。 GNOME のセッションマネージャは、設定および現在実行されているプログラムを記憶し、一度ユーザの選好に従って設定を行うとその設定がそのまま維持されます。

図 5-15. GNOME のユーザ画面

KDE の概略説明

KDE は、ファイルマネージャ、ウィンドウマネージャ、統合ヘルプシステム、設定システム、多数のツールとユーティリティ、次々に増やせるアプリケーションなど、完全なデスクトップ環境を提供します。

KDE では斬新なデスクトップ、デスクトップおよびアプリケーションの使用法に関するヘルプにアクセスできる便利な検索機能付きヘルプシステム、標準化されたメニューおよびツールバー、キー割り当て、カラースキームをはじめとする多くの機能を備えています。

図 5-16. KDE のユーザ画面

主な機能一覧

表 5-2」を参照すれば、GNOME と KDE の機能を比較できます。 両デスクトップ環境の主要機能がリストアップされており、広範なアプリケーション、ツールを網羅しています。

表 5-2. GNOME と KDE の機能一覧

機能GNOMEKDE
高度な設定はいはい
複数ウィンドウマネージャはいいいえ
インターネットアプリケーションはいはい
変更可能なデスクトップテーマはいはい
パネルアプリケーションはいはい
パネルアプリケーションの追加 / 編集機能はいはい
ファイルマネージャはいはい
ドラッグアンドドロップ機能はいはい
オンラインヘルプはいはい
複数のデスクトップはいはい
フォントマネージャはいはい
マルチメディアアプリケーションはいはい
テキストエディタはいはい
グラフィックアプリケーションはいはい
ゲームはいはい
ネットワークアプリケーションはいはい
ユーティリティアプリケーションはいはい
スプレッドシートはいはい
一時的にファイルを削除する「ゴミ箱」はいはい

解決されていない依存関係

[解決されていない依存関係] 画面は、カスタマイズしたパッケージ選択に必要なパッケージが選択されていない場合にのみ表示されます。

多くのソフトウェアパッケージは、正しく機能するために他のソフトウェアパッケージに依存するため、それらのパッケージもインストールしなければなりません。 たとえば、多くのグラフィカル Red Hat システム管理ツールは、python および pythonlib パッケージを必要とします。 正しく機能するために必要なパッケージがすべてインストールされることを保証するために、Red Hat Linux はパッケージがインストールまたは削除されるたびにそれらのパッケージの依存関係をチェックします。

あるパッケージが、まだインストール選択をしていない別パッケージを必要とする場合、プログラムではそうした解決されていない依存関係 の一覧を表示し、ここで解決することができます (「図 5-17」を参照)。

不足パッケージ一覧の下の画面下部に [依存関係を満たすようにパッケージをインストールする] チェックボックスがあり、デフォルトで選択された状態になっています。 チェックしたままにしておくと、インストールプログラムはすべての必要なパッケージを選択したパッケージの一覧に追加することによって、自動的にパッケージの依存関係を解決します。

図 5-17. 解決されていない依存関係

注意

[1]

Linux のデスクトップ環境は、他のオペレーティングシステムの環境と類似しています。 ただし、環境のルックアンドフィールは異なり、ユーザ個人のニーズに合わせて簡単にカスタマイズできます。