Windows や Macintosh を使い慣れているユーザならば、KDE を違和感なく使用できるでしょう。その理由は、KFM として知られる KDE ファイルマネージャ にあります。
GNOME のファイルマネージャと同じで、KFM は、ディレクトリやファイルの表示やその他の作業用に使用することができるグラフィカルツールです。
オンラインでもオフラインでも便利: KFM は、HTML を使用して情報を表示するため、単にシステムのブラウザとしてだけでなく、一定水準の Web ブラウザとして使用することができます。オンラインの場合は、[場所] バーに Web アドレス (つまり URL) を入力するだけで、選択した Web サイトにジャンプします。
GNOME ファイルマネージャと同じように、[場所] バーを使用して FTP サイトを開くこともできます。
KFM を簡単に起動する方法は、以下の通りです。
[Main Menu K] アイコンから -- [Home Directory] エントリをクリックします。
パネル から -- [Home Directory] をクリックします。![]()
ホームディレクトリのウィンドウが開くと、Figure 10-6 と同じようなものが表示されます。デフォルト設定の場合、ビューにはアイコン群とシステム上の関連ファイルへのリンク群が含まれています。このビューを、[ビュー] メニューで変更することができます。
実際に、ファイルやディレクトリを内容領域に表示するための選択肢が数多くあります。つまり、選択肢を選択 (あるいは選択解除) すると、内容領域は新しいビューによってリフレッシュされます。メニューの[ビュー]下で、以下を選択することができます。
[隠しファイルを表示] -- このオプションは、非表示ファイル (「ドットファイル」とも呼ばれます) を表示します。ほとんどが設定ファイルです。
[ツリー表示] -- ユーザのログインディレクトリがシステムのどこにあるかを示すツリービューが表示されます。また、他のフォルダをクリックすれば他のディレクトリへナビゲートすることができます。Macintosh のファイルマネージャスキームと同じように、フォルダを指す三角形をクリックすると、フォルダが展開され、中に含まれるフォルダ群が表示されます。三角形を再度クリックすると、そのツリーが縮小します。
[サムネイル表示] -- ディレクトリ内に画像がある場合、このオプションを選択するとサムネイルが表示されます。
[HTML ビュー] -- ディレクトリを Web ページとして表示したい場合は、このビューを選択します。HTML を知っているユーザ、あるいは Web ページの作成方法を学びたいユーザにとって、これは楽しみです。ユーザの必須作業は、ファイル名を index.html とすること、および内容をリンクとしてファイルに保存することです。KFM でディレクトリを開くと、index.html ファイルが開きます。
[テキストビュー] および [長いビュー] -- ファイル名、権限、所有者、グループ、サイズおよび修正時刻を含む、ディレクトリの詳細を表示します。これらの 2 つのビューは基本的に同じですが、[長いビュー] の場合は、リストアップされた項目の隣りにある小さなアイコンが、項目の内容を示しています。
[短いビュー] -- 内容をリストにして、小さなアイコンで表します。所有者、権限あるいは修正時刻などの詳細は表示されません。
ファイルを一度クリックすると、そのファイルと関連付けられたアプリケーションにより、ファイルが開かれます。 たとえば、signature.txt はテキストファイルです。 そのファイルをクリックすると、KDE のテキストエディタ [kedit] が開きます。
ディレクトリを開くには、ファイルフォルダを一度クリックします。
背景によって自分自身を表現しましょう。: ファイルマネージャがつまらないと思いますか?。背景でカラフルな画像を使って内容領域をより明るくしてみましょう。[KFM] ウィンドウの内容領域の内部を右クリックして [ディレクトリ] タブにジャンプすれば、背景を変更することができます。組み込まれている背景を使用する場合は、ドロップダウンリストから画像を選択してください。
ただし、組み込まれている背景のいくつかは、視覚的に強烈過ぎるものがあることに注意してください。また、ユーザのセンスも問われます。[spoiled_sprouts] および [ringworm_circus] などの名前の付いた背景は、目にやさしい画像とは思わないでください。また、[ブラウズ] ボタンをクリックしてシステムのどこかにある画像 (たとえば、/home ディレクトリにある画像) をピックアップして、ユーザ独自の背景を選択することもできます。
色のみを変更したい場合は、メニューから [オプション] => [ファイルマネージャを設定] と選択すれば、色の設定を修正することができます。[色] タブを選択して背景を、そして [フォント] タブを選択してフォントを変更することができます。
以前に、Web ブラウザやファイルマネージャを使用した経験があれば、まさに気楽に KFM を使用することができます。ファイルへのパス (と Web サイトや FTP サイトのアドレス) を [場所] バーに入力することができます。[場所] バーの上で、[Navigation bar] アイコンを使用すると、他のディレクトリへ素早く移動することができます。アイコンの意味を簡単に説明します。
上向き矢印は、ディレクトリツリーを「上に」移動することを意味します。たとえば、現在のディレクトリが /home/newuser である場合に上向き矢印をクリックすると、/home に移動します。さらにもう一度クリックすると / すなわちルート (ファイルシステムのルートであって、root アカウントのログインディレクトリではありません) に移動します。.
左向き矢印をクリックすると、直前に表示したディレクトリに進みます。右向き矢印をクリックすると、ナビゲーション履歴の中を前方に進みます。
/home/newuser のようなホームロケーションにジャンプするには、ホームアイコンをクリックします。
円形の矢印をクリックすると、現在の内容領域をリフレッシュします。
ページおよびクリップボード付きページの 2 つのアイコンは、コピーと貼り付けを行うためのアイコンです。内容領域で選択したテキスト、[場所] バーの URL やファイルの場所、その他をコピーして貼り付けることができます。たとえば、Web ページをビューしている場合、選択した内容をコピーし、テキストエディタを開き (メニューパス[Main Menu K] => [アプリケーション])、その内容をエディタに貼り付けることができます。
ヘルプを参照するには、疑問符 (?) をクリックします。
ページやディレクトリを内容領域にロードすることを止めるには、[停止] をクリックします。
新しい KFM ウィンドウを開くには、[Navigation bar] の右にある (歯車のような形をした) KDE アイコンをクリックします。
最近使用した文書やアプリケーションにアクセスするには、まず [Disk Navigator] を使用してください。[Disk Navigator] を使用すれば、システムのディレクトリやファイルを参照して以前に使用したファイルを開くことができます。
[Disk Navigator] はメインメニューの中にあります ( Figure 10-7を参照)。
[Disk Navigator] で作業するには、マウスのカーソルをメインメニュー上のアプリケーションの上で停止します。そうすると 2 番目のメニューが開き、アクセス可能なファイルとフォルダが表示されます。たとえば、Root/ の下には、システム上のディレクトリがディレクトリツリーのルートから表示されます。KDE/ ディレクトリの下には、システム文書、ゲーム、ライブラリなどをポイントするフォルダが表示されます。
| 注意! |
何のためのファイルか分からない場合は、ファイルを開いたり修正したりする前に注意してください。 |
KFM を使用すれば、重要な文書やアプリケーションを手の届くところに保管するのは、とても簡単です。たとえば、テキストファイルを開くには、まずそのファイルを左クリックし、マウスボタンを押したまま KFM の内容領域からそのファイルを「ドラッグ」します。次に、開いているテキストエディタにそのファイルを「ドロップ」すると、ファイルが開くので、その内容をすぐに修正することができます。
おなじ方法で、ファイルを内容領域からデスクトップや他のフォルダにドラッグ&ドロップすることができます。目的の場所に到達すると、ポップアップメニューが開くので、ファイルのコピー、移動あるいはリンクを選択することができます。メニューから [リンク] を選択した場合、新しい場所のファイルに行った変更は、元の場所のファイルに反映されます。つまり、リンクは元のファイルへのショートカットのような働きをします。