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ISE

アイルランド証券取引所(ISE)

ISEがRed Hat Enterprise Linuxへの移行を計画

主なデータ

業界:金融サービス
課題:
ビジネスコミュニティを支える信頼性の高いスケーラブルなインフラストラクチャを作る。最高水準のセキュリティを確保する。ITアーキテクチャを単純化してカスタムアプリケーションの保守性を強化する。 ソリューション:
プラットフォーム:Red Hat Enterprise Linux
ソフトウェア:RDBMS およびカスタムアプリケーション
メリット:
  • データベースの問い合わせ性能が10倍に増大。
  • アプリケーションの性能が20倍に増大。
  • 高価なアドオンを必要としない既製品のソリューション。
  • 優れた信頼性と安定性。
  • 情報の格納方式改善による、情報へのアクセスと公表の容易化。
  • IT部門の士気がかつてないほど高揚。

200年以上にわたって、アイルランド証券取引所(ISE)はアイルランドの金融インフラストラクチャにおける主要な構成要素の位置を占めてきました。投資ファンドとスペシャリスト証券取引の世界的権威としての立場を確立しており、1日3万件をはるかに超える取引を処理し、ロイターやブルームバーグのようなエージェンシーに加えて、直接顧客にもリアルタイムの情報を提供しています。

ISEは新商品の開発に力を注いでおり、自らのインフラストラクチャのコスト効率と有効性を常に改善し続けています。レガシーUNIXシステムからRed Hat Enterprise Linuxへの取引プラットフォームの大規模な移行を計画しているのも、そうした理由からです。

「我々は、Red Hat Enterprise Linuxが安定性の高いプラットフォームであり、ISEが過去に使用し現在も使っているサービスの提供に十分な能力を備えていることを立証しました。しかも、これまで以上に優れた、管理の容易な形でサービスが提供されることになります。

--Alan Finan, IT マネージャ

状況の説明

2000年にアイルランド証券取引所のITマネージャという職に就いたとき、Alan Finan氏は大きな難題に直面しました。一方に時代遅れの中古ハードウェアがあり、もう一方にすべての業務プロセスをコンピュータ化するという極めて高い目標があったのです。

「当時のISEは、プロセスのコンピュータ化と業務の合理化を通してインターネット時代における利益率を向上させるべく、業務の大改革に乗り出そうとしていました」とFinan氏は言います。「最初は本当に恐ろしい気がしましたが、あらゆる点でIT部門に対する支援を得ることができました。」

新たな問題の発生

Finan氏のリーダーシップの下、現在のISEは主としてDSS(Database Support Systemの略称)に依存しています。これは、市場を管理している株式取引のためのカスタムアプリケーションです。DSSは当初UNIX上で配備され、データベースとしてOracleを使用していました。「我々は長年にわたって、望み通りに事業を拡大できる、非常に強力なテクノロジーインフラストラクチャを構築してきました」とFinan氏は説明します。しかし、今やそのインフラストラクチャが複雑化しすぎて、効果的な管理や拡張が困難になっています。

このDSSアプリケーションだけでも、4つのベンダが関与していました。ソースコード担当が1社、ライブラリ担当が1社、データベース担当が1社、そしてOS担当が1社です。「様々な問題について折り合いを付け、すべてを最新状態に保つための作業は、単にストレスがたまるというだけでなく、ISEにとって大きな弊害になる可能性がありました」とFinan氏は言います。しかも、DSSはカスタムアプリケーションであるため、常に保守性が問題になります。

「最大手のハードウェアベンダ2社に問い合わせたところ、どちらもRed Hat Enterprise Linuxを提案してきたのです。これ以上のお墨付きは考えられませんでした。

--Alan Finan, IT マネージャ

調査のプロセス

ISEがより良いソリューションの研究を行うに当たって、Finan氏は4つの主な目標を明確化しました:

  • 業務の継続性:「継続性は、我々の成功にとって最優先事項です。たとえ証券取引所に何が起ころうと、現在の所在地からでも、あるいはどこか他の場所からでも、業務の継続を可能にするフレームワークを見つける必要がありました。」
  • セキュリティ:「インターネットの場合、セキュリティを侵害する様々な手段が存在するため、セキュリティが非常に大きな要素になります。」
  • 信頼性:「我々のデータを、いつでも関係なくすべてのユーザが利用できるようにする必要があります。我々は世界中から情報を受け取って世界中に配信しているので、証券取引所にとって24時間×週7日利用できることが決定的に重要です。ハードウェアの信頼性とソフトウェアの信頼性を検証して、どんな無茶をしてもうまく対処してくれるシステムにしなければなりません。」
  • 保守性:「使用するアプリケーションを可能な限り融合して、単一の、サポートの行き届いたフレームワークにする必要があります。」

Finan氏にとって、Windowsは選択肢に入りませんでした。「私はUNIX畑の出身です。緑色のスクリーンと端末の時代に育ちました。当時はまだ、Windowsは存在しませんでした」と彼は説明します。さらに、ISEの場合はインフラストラクチャを単純化する必要がありました。「もしWindowsプラットフォームを選んだら、ちょっとしたことでも1つ1つ異なるパッケージやライセンスを購入しなければなりません。結果として非常に高く付くことになります。」

Finan氏はずっと以前からオープンソース運動を支持してきましたが、正直なところ2004年までは、エンタープライズのシナリオで使えるほどLinuxが成熟しているとは思っていなかったそうです。「しかし、自分でも研究し、色々な人の意見も聞いてみたところ、今では大きな組織でLinuxを業務のコアシステムとして使っているところがたくさんあることを知りました。」

ISEは、自分たちが信頼しているベンダの知識も活用することにしました。「我々が抱えている問題、各種の仕様、そして実際のところ最終的に何が欲しいのかをベンダに示すのが最善の方法だという結論に達しました。最大手のハードウェアベンダ2社に問い合わせたところ、どちらもRed Hat Enterprise Linuxを提案してきたのです」とFinan氏は説明します。「これ以上のお墨付きは考えられませんでした。だから我々は、この道を進んできたのです。」

「Enterprise Linuxが会社のセキュリティ確保に必要なものをすべて提供してくれるので、他に用意すべきものは何もありません。まさにトータルソリューションです。」

--Alan Finan, IT マネージャ

Red Hat Enterprise Linuxが提供する複数のメリット

Red Hat Enterprise Linuxへの移行によって、業務の継続性、セキュリティ、信頼性、保守性という目標を達成できるとFinan氏は確信しています。「Enterprise Linuxが会社のセキュリティ確保に必要なものをすべて提供してくれるので、他に用意すべきものは何もありません。ファイル共有、電子メールサービス、ドメインサービス、Webサービス、オフィス製品と、何でも揃っています。まさにトータルソリューションです。」

もう1つ、Finan氏も予想していなかったメリットがありました。従業員の士気向上です。「私の部署の人間が、みんな何かに興奮して取り組んでいます。それは学ぶことに対する興奮であり、特にUNIXのシステム管理者の間では、もう長い間目にすることのなかったものです」と彼は言います。「UNIXは新鮮さを失ってしまいました。進歩が止まっているのです。本当の意味のアップデートも行われていません。しかし今、Linuxの登場で人々の間に再び興奮が高まっています。本来、これは業務の中でもっと頻繁に起こるべきことです。私自身の部下について言えば、あれほど熱中して仕事に取り組んでいるのを見たことがありません。」

「Enterprise Linuxの信頼性と安定性の高さには、ただ驚かされるばかりです。」

--Alan Finan, IT マネージャ

実証済みのソリューションが与える信頼感

2004年後半から、ISEではOracle/Enterprise Linuxによるソリューションを、複数の、別個のシステム上でテストしてきました。「その信頼性と安定性の高さには、ただ驚かされるばかりです」とFinan氏は言います。「おかげで、私のような立場の人間が『よし、これからはもっと多くのアプリケーションについて、このLinuxフレームワークを基盤にしていこう』という結論を出すのもずいぶん簡単になりました。」

ISEはテスト環境において、データベース問い合わせで10倍、財務レコードをデータベースにバッチ格納するバックオフィスアプリケーションで20倍の性能向上を実証しています。「これらのテスト結果が、ISEのすべての関係者に対してこのソリューションの正当性を証明しました」とFinan氏は言います。「このソリューションは、単にISEだけでなく、IT部門だけでもなく、経済界全体にメリットをもたらします。情報の格納方法が改善され、アクセスしやすくなり、発表も容易になるからです。我々は、Red Hat Enterprise Linuxが安定性の高いプラットフォームであり、ISEが過去に使用し現在も使っているサービスの提供に十分な能力を備えていることを立証しました。しかも、これまで以上に優れた、管理の容易な形でサービスが提供されることになります。」

詳細については、お問い合わせ下さい

お問い合わせ先 : sales-jp@redhat.com