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Red Hat Enterprise Linux 5

Red Hat Enterprise Linux 4
特長と利点

2005年2月にリリースされたRed Hat Enterprise Linux v.4は、v.3リリースに比べてテクノロジが大幅に強化されています。具体的な発展分野には、セキュリティ機能の強化、サーバのパフォーマンスとスケーラビリティの強化、およびデスクトップ機能の強化などがあり、すべて以前のリリースとの高度な互換性が保証されています。Red Hat Enterprise Linuxは、幅広いハードウェアおよびソフトウェアアプリケーションをサポートしており、世界最高の企業向けLinux環境です。

次の項では、Red Hat Enterprise Linux v.4の主要な新しい特長のいくつかを概説します。:

Linux 2.6 カーネルのインフラストラクチャ

Red Hat Enterprise Linux v.4は、Linuxコミュニティの2.6.9カーネルに基づいた、最も安定性の高い堅牢な商用製品です。Fedoraなどのオープンソースプロジェクトが、2004年中にLinux 2.6カーネルを大幅に成熟させるための環境を提供しました。その結果、Red Hat Enterprise Linux v.4カーネルには、多くのアルゴリズムや機能の強化を含め、以前のカーネルに比べて多数の改良が加えられています。

  • 汎用論理CPUスケジューラ:マルチコアおよびハイパースレッドCPUを処理します。
  • オブジェクトベースのリバースマッピングVM:メモリに制約のあるシステムでパフォーマンスが向上しました。
  • リードコピーアップデート:オペレーティングシステムのデータ構造のSMPアルゴリズム最適化です。
  • 複数のI/Oスケジューラ:アプリケーション環境に基づいて選択できます。
  • SMPおよびNUMAのサポートの強化:大規模サーバのパフォーマンスとスケーラビリティが向上します。
  • ネットワーク割り込みの緩和/Network interrupt mitigation(NAPI):負荷の高いネットワークのパフォーマンスが向上します。

ストレージおよびファイルシステム機能の向上

Red Hat Enterprise Linux v.4には、データストレージサブシステムのスケーラビリティとパフォーマンスを向上させる、次のような多数の機能拡張が組み込まれています。

  • Ext3のパフォーマンス:ブロック予約とハッシュツリーディレクトリにより、読み取り/書き込みI/Oとディレクトリスキャニング動作のパフォーマンスが向上します。
  • Ext3のスケーラビリティ:動的なファイルシステム拡張と最大8 TBのファイルシステムサイズがサポートされました。
  • 論理ボリューム管理:LVMの包括的なアップデートにより、読み取り/書き込みスナップショットやトランザクションメタデータのアップデート、柔軟性に優れた新しい管理GUIといった新しい機能が提供されます。ミラーリングと拡張マルチパス機能が2005年半ばまでに提供される予定です。
  • スケーラビリティ:ストレージのLUN管理の強化によって、はるかに大規模なストレージサブシステムの構成が可能になりました。
  • 自動マウント:AutoFSv4の組み込みによって、高度なデバイスアクセス制御が提供され、参照可能マウントやサーバレプリケーションといった機能がサポートされています。
  • コスト削減:Serial ATAディスクストレージのサポートにより、従来のIDEデバイスに比べてパフォーマンスと密度が向上し、MBあたりのコストが削減されます。

新しいセキュリティ機能

高度なセキュリティ機能の提供は、Red Hat Enterprise Linux v.4リリースの開発で特に重点が置かれました。新しい機能には、次のようなものがあります。

  • 強制アクセス制御:Security Enhanced Linux(SELinux)は、標準的なLinux環境で提供される従来の任意アクセス制御のセキュリティ機能を補完するMACインフラストラクチャを提供します。MACベースの環境では、アプリケーションの機能と権限は定義済みのポリシーによって設定され、カーネルにより強制されます。これによって、間違ったアプリケーションによりシステムのセキュリティが損なわれることを防止します。
  • メモリ管理の強化:Exec ShieldやPosition Independent Executableといった複数の機能を組み合わせて、バッファオーバーフローなどのアプリケーションの欠陥が攻撃者により悪用されることを防止します。
  • コンパイルおよびランタイムの一貫性チェック:GCCコンパイラとGlibcライブラリの新しいバッファ検証方式によって、欠陥のあるアプリケーションが脆弱化する危険性が大幅に低減されます。

デスクトップ機能の向上

すべてのRed Hat Enterprise Linuxファミリメンバー(Red Hat Desktopを含む)で、使いやすい機能豊富なデスクトップ環境を提供することに重点が置かれました。新しい機能の概要は、次のとおりです。

  • 個人の生産性:OpenOffice.org生産性スイート、Firefox Webブラウザ、およびEvolution電子メールクライアントによって高度なユーザ機能が提供されます。
  • プラグアンドプレイデバイスのサポート:USBディスクやデジタルカメラ(およびgThumbのような写真管理アプリケーション)などのデバイスを容易に処理できます。
  • マルチメディア:RhythmBox、HelixPlayer、Totem、SoundJuicerといった音声、ビデオ、およびストリーミングコンテンツ用のアプリケーションです。
  • ユーザ環境:GNOME 2.8が提供する多数の機能拡張によって、一貫性のあるグラフィカルな外観が実現されます。包括的な管理ツール(プリンタおよびネットワーク管理やVNCベースのアプリケーションセッション共有など)とユーティリティ(GaimインスタントメッセージングやGIMP画像処理など)を組み合わせて、完結した高機能のユーザ環境を提供します。
  • 相互運用性:Microsoft Active Directoryでのユーザログイン認証、Webベースのアプリケーション用のNTLM認証、Windows Exchange ServerへのEvolution電子メールクライアントのアクセスを可能にするテクノロジが含まれています。
  • IIIMF:IIIMF(Internet/Intranet Input Method Framework)は、次世代の多言語Unicode入力方式のフレームワークです。Unicodeの完全サポートや複数の言語エンジンを並行実行する機能など、多数の機能が提供されます。

その他の機能

新しいメジャーリリースとして、Red Hat Enterprise Linuxのほぼすべての側面が強化されています。重要性の高い改良としては、次のものが挙げられます。

  • 以前のリリースとの互換性:Red Hat Enterprise Linux v.4には、大部分のv.3およびv.2.1アプリケーションを修正なく引き続き実行できる互換性ライブラリが含まれています。
  • 言語:OpenI18NやGB18030といった国際標準を重視して、Red Hat Enterprise Linuxのマニュアルとソフトウェアは、英語、日本語、ドイツ語、ブラジルポルトガル語、韓国語、イタリア語、フランス語、簡体字中国語、繁体字中国語、スペイン語、デーバナーガリー文字、ベンガル語、パンジャブ語、タミル語、グジャラート語の15カ国語で利用できます。
  • 監査:2005年半ばに計画されているアップデートでは、監査アプリケーションで使用できるオープンな双方向ソケットインタフェースを提供する、新しい監査機構が利用できます。SELinuxおよび標準Linuxイベントについて、包括的な監査機能が提供されます。
  • ファイルサービス:NFSv4の導入によって、セキュリティの強化、動作の統合と統合ファイルロックといった機能が提供されます。また、Sambaを利用してMicrosoft Windowsのプリンタおよびファイル共有へ容易にアクセスできます。
  • ソフトウェア開発:最新のGCC 3.4コンパイラツールチェーン、および次期GCC 4.0ツールチェーンの技術プレビューが提供されます。これらは、標準規格に準拠したC/C++およびFortran 95開発環境を提供します。
  • 高度な設定および電源インタフェース:ACPI規格のサポートによって、幅広い電源管理機能(バッテリモニタリング、自動パワーダウン、サスペンド)が実現され、高度化していく将来の機能の土台が提供されます。
  • Extras:オプションソフトウェアは、Red Hat Enterprise Linux Extras CDとRed Hat Networkのチャネルで提供されます。これには、追加的なデスクトップアプリケーション(Adobe Reader、Macromedia Flashなど)、Java環境、プリントルーム品質のAgfa/Monotypeフォントといった機能が含まれます。