A1. はい。レッドハットは最新バージョンのRed Hat Enterprise Linux 5にサーバ仮想化の機能を統合して提供しています。これにより、ひとつのRed Hat Enterprise Linux 5のサブスクリプションで、複数の仮想マシンを使ってRed Hat Enterprise Linuxを複数同時実行できるため、ハードウェア、土地代、電気代などのコストを削減することができます。Red Hat Enterprise Linux 5では、マルチOSを稼働させることができる完全仮想化(フルバーチャリゼーション)とRed Hat Enterprise Linuxのみのサポートにてパフォーマンスに優れる準仮想化(パラバーチャリゼーション)の2つの方式を利用できます。
完全仮想化(フルバーチャリゼーション)ではRed Hat Enterprise Linux 5/4/3をフルサポートし、準仮想化(パラバーチャリゼーション)ではRed Hat Enterprise Linux 5/4をフルサポートします。また仮想マシンの物理サーバ間の移動機能(Live Migration)もサポートしており、サーバのアップグレードや部品等の計画保守によるOSの停止時間を減らすことができます。以前のRed Hat Enterprise Linuxのサブスクリプションを購入されているお客様はRed Hat Enterprise Linux 5にアップグレードすることで仮想化機能をご利用いただけます。
A2. Red Hat Enterprise Linux 5のサブスクリプションは、Red Hat Enterprise LinuxのゲストOSとしての利用を認めており追加費用を必要としません。Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platformであれば無制限、Red Hat Enterprise Linux 5では最大4つのRed Hat Enterprise Linuxを仮想マシン上のゲストOSとして追加費用なしで実行することができます。
なお、Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced PlatformではゲストOSとして下位製品のRed Hat Enterprise Linux 5と旧バージョンのESを利用可能ですが、標準版のRed Hat Enterprise Linux 5 ではゲストOSとして上位のRed Hat Enterprise Linux Advanced Platformまたは旧バージョンのASを利用することはできません。
また、Red Hat Enterprise Linuxの種類は物理サーバの実搭載CPU数やコア数とは関係なく、利用可能なソケット(最大)の数に応じて、3基以上のソケット数のサーバであれば Red Hat Enterprise Linux Advanced Platformをご購入いただく必要があります。Red Hat Enterprise Linuxの仮想マシンで利用するISVのアプrケーションソフトウェアのライセンスポリシーおよび費用についてはソフトウェアベンダー各社にお問い合わせください。
A3. はい。Red Hat Enterprise Linux 5の完全仮想化(フルバーチャリゼーション)のモードで、WindowsとSolarisをベストエフォートでサポートします。準仮想化(パラバーチャリゼーション)のモードでは、WindowsとSolarisは利用できないことと、完全仮想化の場合においてもレッドハットでWindowsと SolarisのOSとアプリケーションに起因する問題判別ができない場合がありますことにご留意ください。また、Red Hat Enterprise Linux 5の仮想化機能でWindowsとSolarisを利用する場合のソフトウェアベンダー各社のサポート、ライセンスポリシー、費用については各社にお問い合わせください。
A4. Red Hat Enterprise Linuxの仮想化機能はインテルCPUアーキテクチャ(Intel x86、 AMD x86、x86-64, IA-64)でサポートされます。準仮想化は、ホストとゲストの環境が一致している必要があります(両方とも32ビット、または両方とも64ビット)。完全仮想化は、プロセッサがIntel VTまたはAMD-Vの機能を備えている必要があります。その他の制約については弊社までご相談ください。
A5. 仮想マシン上の実行環境のパフォーマンスはオーバヘッドを伴うため、物理マシンのパフォーマンスを上回ることはありませんが、レッドハットはハードウェアベンダーと協力して性能向上のための努力を行っております。
例えば2008年4月に発表した性能計測結果においてはクアッドコアのAMD Opteronプロセッサを搭載したHP ProLiant DL585 G5サーバを利用して16CPU相当のオンライントランザクション処理のテストにおいて物理サーバのパフォーマンスと比較して、77パーセント(23パーセントの性能低下)まで性能低下を抑えることができました。この結果は完全仮想化のゲストにおいてAMDのRapid Virtualization Indexing技術と準仮想化のドライバを利用することによって達成できました。
ご参考:レッドハット米国発表プレスリリース
http://www.redhat.com/about/news/prarchive/2008/hp_server_and_amd_processor.html
A6. はい。レッドハットとVMware社のテクノロジーパートナーシップによりRed Hat Enterprise LinuxはVMwareのESXとESXiのハイパバイザ上でサポートされます。VMwareのESXとESXiではサポート可能なRed Hat Enterprise Linuxの数に特に制限はなく、ハードウェアリソースの許す限りいくつでもRed Hat Enterprise Linuxを実行させることができます。
詳しくは以下のサポートマトリックス(米国)をご参照ください。
https://hardware.redhat.com/list.cgi?product=Red+Hat+Hardware+Certification&quicksearch=vmware
なお、VMwareとRed Hat Enterprise Linuxの仮想化機能は異なるテクノロジであるため、互換性はありません。
A7. Red Hat Enterprise LinuxをVMwareのゲストOSとして利用する場合は、Red Hat Enterprise Linuxを実行する仮想マシン数のサブスクリプションをご購入いただく必要があります。Red Hat Enterprise Linuxの種類は物理サーバのソケットの数に応じて、3基以上のソケット数のサーバであればRed Hat Enterprise Linux Advanced Platformをご購入いただく必要があります。ただし、VMwareの機能により仮想CPUとして利用CPUを2CPU以下に制限している場合は Red Hat Enterprise Linuxを利用することも可能です。
A8. Red Hat Enterprise LinuxをVMwareのゲストOSとして利用する場合は、VMotion機能とは関係なく実行する仮想マシン数のサブスクリプションをご購入いただきます。例えば、1つの仮想マシンを2台のVMware物理サーバ間でVMotion機能を利用して移動させたとしても必要なサブスクリプションは1つです。VMware HA、VMware RDS環境においてもVMotionと同様に必要なサブスクリプション数は実行する仮想マシン数です。
A9. Red Hat Enterprise LinuxはRed Hat Enterprise Linux 5のハイパバイザとVMwareのハイパバイザ以外ではサポートされません。他のハイパバイザ上でRed Hat Enterprise Linuxを利用して問題が起きた場合には、同じ問題をサポートハードウェア上で直接動作するRed Hat Enterprise Linuxで再現していただく必要があります。
A10. JBoss Enterprise Middleware製品はRed Hat Enterprise Linux、VMwareの仮想化機能と組み合わせて利用することができます。この場合、サーバのCPU数に応じたサブスクリプションをご購入いただくことで、任意の数の仮想マシン上でJBossを実行することができます。サーバのCPU数は、利用可能なソケットの数ではなく、実際に搭載されているCPU の数をカウントします(コアの数はカウントしません)。
CPU数と関係なく利用可能なソケットの数をカウントするRed Hat Enterprise Linuxとは考え方が異なる点にご留意ください。またVMotion、Live Migrationなど仮想マシンの移動機能やHAクラスタ機能を利用する場合にも、移動対象となるサーバやスタンバイサーバなどの全てのCPUをカウントします。例えば、4CPUのサーバ2台でVMotionの構成が組まれている場合は8CPUのサブスクリプションをご購入いただく必要があります。
A11. Red Hat Enterprise Linuxの仮想化環境では、Red Hat Networkモジュールをサーバ(ホスト)ごとに1つ購入するだけで、全ての仮想マシン(ゲスト)でRed Hat Networkモジュールを利用することができます。またVMwareの仮想化環境では、Red Hat Networkモジュールを仮想マシン(ゲスト)ごとに1つ購入していただく必要があります。
A12. 利用ユーザ数によって考え方が異なります。シングルユーザで複数環境を統合する場合はRed Hat Enterprise Linux DesktopとMulti-OS optionの組み合わせで、最大4つまでのDesktop/WSをゲストOS上でシングルユーザから利用することができます(CAD等のハイエンドのワークステーションアプリケーションや開発環境などではWorkstation optionを追加してください)。
複数ユーザのデスクトップ環境を統合する場合はRed Hat Enterprise LinuxあるいはRed Hat Enterprise Linux APとRed Hat Enterprise Linux Desktopの組み合わせで、最大4つまたは無制限のDesktop/WSをゲストOS上で複数ユーザから利用することができます(CAD等のハイエンドのワークステーションアプリケーションや開発環境などではWorkstation optionを追加してください)。