Skip to content

Red Hat Enterprise Linux 5

Red Hat Enterprise Linux 5.1と仮想化技術

サーバ仮想化は汎用機の世界では1960年代に既に存在していた古い技術ですが、最近 IA サーバーなどでも提供されるようになり、又活発なオープンソース技術での開発により現在最も注目を浴びているテクノロジーの一つです。

仮想化の実装方式としては、まずハードウェアによる実装とソフトウェアによる実装、そして両方が混在したものがあります。今回ご紹介するのは両方が混在したものにあたります。

さらに、仮想化されたサーバ上で動作するOSが仮想化を意識するかどうかで完全仮想化(full virtualization)と準仮想化(para virtualization)の2種類に類別できます。現在、Red Hatの仮想化はこのどちらも実装していますが、以前は準仮想化のみを提供していました。現在でも完全仮想化よりも準仮想化が圧倒的にパフォーマンスがよく、この記事でも準仮想化についておはなしします。

Red Hat Enterprise Linux 5.1 での変更点

1、サポート範囲の拡大

  • AMD-V 環境でのxen完全仮想化ゲストをサポート
  • IA64でのxenサポート

2、既存問題への対応〜問題が修正されました。

  • 日本語キーボードへの対応
    Red Hat Network 上の更新ではすでに修正されていますが、RHEL5 で対応していなかった英語キーボード以外のキーマップに対応しています。
  • libvirtによる仮想マシン起動のサポート
    RHEL5の仮想化関連のツールは、xenに依存するのではなく将来登場する複数の仮想化技術に対応するため、libvirtという抽象化ライブラリを使用しています。RHEL5に同梱されていたlibvirt では起動していない仮想マシンの管理をしていなかったため、仮想マシンを起動することができませんでした。RHEL5.1からは起動していない仮想マシンの管理もサポートされ、GUIからの仮想マシン起動ができるようになりました。
  • その他多数の修正が含まれています。

3、機能強化〜様々な重要機能が強化されました。

  • 完全仮想化の save / restore, live migration のサポート
    RHEL5 では準仮想化ゲストのみ save / restore, live migration はをサポートしていましたが、完全仮想化環境でも利用できるようになりました。 これによって、物理サーバーを停止する際にも仮想サーバでのシャットダウン処理を回避することができます。
  • xen用カーネルでの kexec/kdump の サポート
    RHEL5 から、以前のnetdump, diskdump にかわって kexec/kdump によるダンプ取得が採用されました。
    RHEL5 のxen用linuxカーネルではkexec が利用できなかったのですが、RHEL5.1からは利用可能になります。
  • dnsmasq パッケージの追加
    RHEL5にはdnsmasqパッケージが存在しなかったため、RHEL5.1で追加されました。これによりノートPCなどの環境でも仮想化を利用しやすくなります。