プレーンテキスト Eメール クライアント

ほとんどの最近のEメールクライアントでは、plain textでか あるいはHTMLでか、メールを送信する手段を選択できます。HTML形式のEメールを送信する 有利な点は、画像やWebサイトへのリンクを含むことが出来ることです。特定のフォントを 指定できて、レイアウトも操作しやすく、肌理の細かさ、写真、又は背景なども 追加できます。これらのすべてが、受け取った人にとって視覚的に魅力的な メッセージの作成に貢献します。

その半面、プレーンテキストは単にそれだけのことです。 —プレーンテキストです。 なにも華々しさはなくEメールに写真を埋め込むことも、特殊なフォントも ありません。プレーンテキストのEメールは単純です。

プレーンテキストと言う表現は、ASCII形式のテキストデータを参照する ものです。プレーンテキスト(クリアテキストとも 呼ばれます)は、いろいろなタイプのマシンでほとんど全てのEメールアプリケーションで サポートされていることから、最も携帯性のある形式だと言えます。

この章では、2種類のプレーンテキストEメールクライアントPine及び muttについて、説明します。

Pineの使用

Pine (Pine is not elm又は Program for Internet News and Emailの略語)は UNIXシステム用の文字ベースのEメールクライアントです。

Pineを起動するには、シェルプロンプトで pineとタイプしますPineが スタートするとメインメニューの画面が表示されます。

図 6-10. Pineのメイン画面

それぞれのPineの画面は同じようなレイアウトを しています。一番上の行は画面の名前と役に立つ情報があり、その下には、 作業エリア(メインメニューの画面上では、作業エリアとは オプション群のメニューのことです)があり、それからメッセージ/プロンプトの行が あって、最後にコマンドのメニューがあります。

Main Menuから選択できるオプションには、 オンラインヘルプを読む、メッセージの作成と送信、メールメッセージのインデックスを 見る、メールフォルダを開く/保全、アドレスブックの更新、pineの 設定、pineの終了があります。また、画面の底辺にも他の オプションが提供されています。

メッセージを書くには、[C](Compose)キー を押します。 すると Compose Message画面が表示されます。

図 6-11. Pineのメッセージ作成画面

画面の中でカーソルがある位置によって使用できるコマンドも変わります。 カーソルがメッセージテキストフィールドにある時に 使用可能なコマンドを見るには、[Ctrl]-[G] (Get Help)をクリックします。他の例として、動き回るのには矢印キーを使用するか、 [Ctrl]-[N] (Next line)と [Ctrl]-[P] (Previous line)が使えます。 タイプエラーを修正するには、[Backspace]キー又は [Delete]キーを使用します。

図6-11の中にある^記号は コントロール(Ctrl)キーを示します。この記号の意味は、それぞれのコマンドで、 ある文字キーを押している時にコントロールキー([Ctrl])を 押したままでいる必要があると言うことです。

Pineを終了するには、[Q](Quit)を押します。

Message Index画面の中にあるメッセージを表示するには、見たいメッセージを矢印キーで強調表示します。[V]キー (ViewMsg)を押して選択されたメッセージを読みます。次のメッセージを表示するには、[N]キー (NextMsg)を押します。その前の メッセージを読むには[P]キー (PrevMsg)を押します。 メッセージからMessage Indexに戻るには[I]キー (Index)を 押します。

pineに関する他のヘルプを得るには、pineの manページをお読みください。manページを見るにはシェルプロンプトで man pineコマンドを入力します。

Muttの使用

Muttは、 小さいにもかかわらず、とてもパワフルな Unix オペレーティングシステム用のテキストベースのメールクライアントです。

Muttの設定ファイル,~/.muttrc.Muttにその柔軟性と設定し易さを与えます。また、これが 初心者に問題を与えるファイルでもあります。Muttが持っている 利用可能なオプションは本当に驚異的です。ユーザーは送信、受信、メールの読みとりなどで Muttが使用するすべての機能をコントロールすることができます。 すべてのパワフルなソフトウェアと同様に、その機能と何ができるかを理解するには 少々時間を要します。

ほとんどのオプションは、boolean又は、stringの値を使用した setコマンドとunsetコマンドによって、 開始されます。これは例としてset folder = ~/Mailの ようになります。、

全ての設定オプションは、[:]をタイプして、その後にコマンドを 付けることによりいつでも変更できます。たとえば、:unset helpは 画面の上部にあるキーボードコマンドのヒントを非表示にします。これらのヒントを 戻すには:set helpとタイプします。

使いたいコマンドを思い出すことが出来ない場合は、タブキーでコマンド補完の機能が使用できます。

muttを実行する度に自分の設定コマンドをすべて 入力する必要はありません。プログラムがスタートする度に読み込まれる ファイルにそれを保存することができます。この設定ファイルは、ユーザーの ホームディレクトリに存在する必要があります。ファイル名は~/.muttrcか 又は、~/.mutt/muttrcとしなければなりません。

muttを起動すると、最初に画面に出てくるのがEメールメッセージの一覧です。 この最初のメニューはインデックス(index)と呼ばれます。

図 6-12. muttのメイン画面

これらのメッセージは、mailspoolと呼ばれる ディフォールトのメールフォルダに入っています。これはインボックスと同義と考えてもよいものです。[K]キーと[J]キーを 使用して、メッセージリスト中で強調表示のカーソルを上下に動かします。

インデックスや、ページャ表示の中で、[R]キーを使用して メッセージへ返信を出すか、又は[M]キーを押して、新規作成ができます。 Muttは、To:アドレスと Subject:ラインのプロンプトで入力を要求します。 入力するとテキストエディタ(設定ファイル内の $EDITOR環境変数で 定義されているもの)が 起動して、メッセージの作成を可能にします。メッセージをタイプして、ファイルを保存して エディタを終了します。

Eメールを編集した後は、Muttが作成メニューを 表示しますので、ここでメッセージヘッダのカスタマイズをしたり、文字エンコードの変更を したり、ファイルの添付などをしたり、あるいは単に[Y]キーを押して、 Eメールを送信します。

muttについてもっと知るためには、muttrcmuttの manページを参照して下さい。(シェルプロンプトでman muttrc又はman muttとタイプします。 さらにはmuttマニュアルも大変役に立つことでしょう。muttマニュアルは /usr/share/doc/mutt-1.2.xにインストールしてあります。ここで xとは、システムにインストールされているmuttのバージョン番号です。