CD-ライタブル (CD-R)ドライブは、アプリケーション、個人ファイル、そしてマルチメディア (オーディオ/ビデオと静止画像)プレゼンテーション、などを含む、バックアップと数メガバイトの アーカイブを作るのに安価な方法として人気が上がって来ました。Red Hat Linux にはCD-RとCD-rewritable (CD-RW) ドライブ用に数種類のツールが含まれています。
X-CD-Roastは、CD-ROMの作成(マスターリング)とコピー作成 の為のグラフィカルアプリケーションです。X-CD-Roastは CD-RとCD-RWの焼き込みプロセスを自動化して、多くのCD マスターリングと複製作成の ニーズに対して非常に設定しやすくなっています。
X-CD-Roastをスタートするには、 メインメニュー => プログラム => マルチメディア => X-CD-Roastと 進んでいきます。 シェルプロンプトでは、/usr/bin/xcdroast とタイプします。X-CD-Roast はまず、CD-R(W)ドライブを 探すために、デバイスバスをスキャンします。それからユーザーがCD-ライタ、CD-ROMドライブその他、 を設定できるようになります。図3-7はその設定の 画面とその設定オプションを表示しています。ここに示してある物はユーザーが使用している CD-R(W)ドライブのメーカーの物と異ることがあるかも知れません。
CD-R(W)メーカーの取扱説明書を調べて、CD 書き込み速度や CD ライター FIFO-バッファサイズなどのCDの設定の オプションをセットしてください。すべてのCDイメージ(.iso又は、 .img)ファイルはX-CD-Roastによって アクセスできる中央のロケーションに保存される必要があります。少なくとも700MB(メガバイト) の空き容量があるハードドライブのファイルシステム上のパス名を指定しなければなりません。 パスの中のHDの設定内のCDイメージを保存したい 場所のパスを設定することができます。
X-CD-Roast は、そのインターフェイス内に、 かなりの説明を含んでおり、幾つかのオプションは長い記述のポップアップが出てきて 関連機能に関して詳しい情報を与えてくれます。マウスポインターをボタンの上、又は ドロップダウンメニュー上に2秒程置いておくことで、これらのtooltipsに アクセスできます。
バックアップの為に既存のCD-ROMのコピーを作成するには、メインパネルの CDのコピーボタンをクリックします。 CDを読み込むを クリックすれば、— データもオーディオも すべての CD-ROM情報が含まれているすべての トラック — を読み込むことが出来ます。CD-ROMが読み込まれる スピードを設定することも出来ますし、さらにCD-ROMトラックのタイプやサイズに関する情報も 得ることができます。オーディオCDから、トラックをコピーしている場合は、 オーディオトラックの再生を使用して、各トラックをプレビューすることが できます。X-CD-Roastは、ディフォルトでCD-ROMのすべての トラックを読み込みますので、コピーしたくないトラックはトラックを削除 で削除します。
最終的にトラックをCD-R(W)メディアに焼き込むには、 CDを書き込むを 選択します。図3-8は、CDを書き込むの ダイアログボックスを表示していますが、ここでCD-Rに対する読み込みと書き込みのスピードを 設定し、CD-ROMをオンザフライで焼くか、又はイメージファイルを最初に 作成して焼き込むがを決定できます。コピー中に読み込みや書き込みのエラーを防止するために 最初にイメージファイルの作成をする方法が推奨されます。CDを書き込むボタン をクリックして、焼き込みのプロセスを開始します。
ハードウェアの故障やファイルシステムのクラッシュなどのケースを配慮して 常に個人のデータと情報をバックアップされることをお薦めします。X-CD-Roastを使用すれば、ハードドライブパーティションにあるファイルを CDの作成ボタンで作成できます。この機能はマスタートラック を使ってファイルとディレクトリをCDのセッションに追加 することが出来ます。マスタートラックダイアログには他のオプションがあり、 上級の設定も可能ですが、ディフォルトでは正しくデータCD-ROMを作成するようにセッティングが してありますので、それ以上の操作は必要ありません。図3-9は /homeディレクトリ全体をバックアップの為に準備しているセッションを 示しています。
セッションに追加したいファイルやディレクトリを強調表示して追加ボタン をクリックします。CD-R(W)に目的のファイルやディレクトリをすべて追加した後は、セッション/イメージの作成タブをクリックして.imgファイルを 作成します。イメージを作成するには、最初にサイズの算出をクリックして それから、マスターイメージファイルをクリックします。
CD-R(W)にトラックを書き込むには、左側のパネルからトラックを書き込むを クリックします。トラックのレイアウトタブで、右側のボックスにある 作成してイメージファイルを強調表示して、追加ボタンを押します。 イメージが左側の書き込むトラックボックスに表示されます。トラックレイアウトを承認ボタンをクリックして、トラックを書き込む タブをクリックするとメインの書き込みダイアログに戻ります。 トラックを書き込むをクリックして CD-R(W)へイメージを書き込みます。
![]() | ヒント |
|---|---|
セッションイメージの作成タブの中のマスターと オンザフライをクリックすることで、イメージをCD-R(W)に1つのステップで作成と 書き込みができます。この操作では幾つかの段階を省略できますが、たまに読み込み/書き込みの エラーの原因となることがあります。ですからオンザフライ法よりも複数ステップの方法を お薦めします。 |
.isoが最後に付いている大きなファイルはISO9660 (又は ISO)イメージファイルとして知られています。例えば、Red Hat Linuxはダウンロード出来て、CD-R(W)に 書き込みができるISOイメージとして、無料で入手可能です。FTPやウェブサイトでは ほかにもISOイメージファイルが入手可能です。.img や .raw など他にも、イメージとして焼き込みできるファイルタイプがありますが、ISOイメージが最も一般的な CDイメージの形式です。
X-CD-Roastを使用してCD-R(W)へISOイメージを書き込むには セットアップ中にISOファイルを指定されたパスに移動して、CDの作成を クリックします。トラックのレイアウトタブの中で、焼きたいイメージファイルを 強調表示して、追加とトラックレイアウトの承認タブを 順にクリックします。この操作で自動的にトラックを書き込むタブがロード されますので、トラックを書き込むボタンをクリックしてイメージを CD-R(W)に焼き込みます。
シェルプロンプトを使用してイメージをCD-R又はCD-RWに書き込む場合は、mkisofs とcdrecordの2つのユーティリティがあります。この2つのユーティリティは 数種類の上級オプションを持っていますが、これらはこのガイドの案内範囲以上の物です。 ただ、基本的なイメージの作成と書き込みに関しては、これらのツールは、X-CD-Roast などのグラフィカル選択に比較して時間の節約ができます。
mkisofsユーティリティは、CD-R(RW)に書き込みできるISO9660イメージを 作成します。mkisofsがファイルのすべてのタイプで構成されているイメージです。 これは、アーカイブやファイルのバックアップなどに最も役に立ちます。
仮に/home/joeuser/というディレクトリをバックアップしたいが、 サブディレクトリの/home/joeuser/junk/は不要なファイルを含んでいる ので、それは除外したいと想定します。backup.isoというISOイメージを作成して それをCD-Rに書き込んで仕事場の Red Hat Linux PCと旅行先でのWindowsラップトップで使用したいと しましょう。その場合、mkisofsで次のコマンドを使用して実行します。:
mkisofs -o backup.iso -x /home/jouser/junk/ -J -R -A -V -v /home/joeuser/ |
イメージがコマンドを入力した時のディレクトリに作成されます。表3-1 は、それぞれのコマンドラインオプションを説明しています。mkisofsの使用に関しての詳細情報は その他のリソース項内の追加リソースを参照して下さい。
これで、X-CD-RoastでISOを書き込む項の説明にあるように、 X-CD-RoastでISOイメージファイルを使用でき、又は、cdrecordを 使用してコマンドラインベースのCDレコーディングユーティリティを利用できます。 cdrecordの使用法の詳細については、cdrecordの使用項を 参照してください。
表 3-1. mkisofsのオプション
| オプション | 機能 |
|---|---|
| -o | ISO イメージの出力ファイル名を指定 |
| -J | Jolietの命名記録を生成;Windows環境で CDを使用する場合に 役に立ちます。 |
| -R | Rock Ridge (RR) 命名記録を生成。特にUNIX/Linux環境で ファイル名の長さとケーシングを保存するためのものです。 |
| -A | アプリケーションIDの設定。—CDにどんなアプリケーションがあるかを 判定するのに役立つイメージのボリュームヘッダへ書き込まれるテキスト文字列です。 |
| -V | ボリュームIDをセット —イメージがSolaris及び Windows環境で焼き込まれて ディスクがマウントされている場合、イメージに割り当てられる名前です。 |
| -v | 詳細状況表示をセット。イメージが作成されている時に、 ステイタスを表示するのに役に立ちます。 |
| -x | このオプションの直後のディレクトリを除外。このオプションは繰り返し 使用できます;(例えば ... -x /home/joe/trash -x /home/joe/delete...) |
cdrecordユーティリティは、スピード、デバイス、又はデータを含む 書き込みの幾つかの側面を設定するオプションを使用して、オーディオ、データ、そして ミックスモード(オーディオ、ビデオ、及びデータの混合)を書き込みます。
cdrecordを使用するには,ルートでシェルプロンプトに以下のコマンド を入力して、CD-R(W)デバイスにデバイスアドレスを最初に確立する必要があります。 :
cdrecord -scanbus |
このコマンドがコンピュータのすべてのCD-R(W)デバイスを表示します。CDを書き込む 為に使用するデバイスのデバイスアドレスを覚えておく必要があります。以下に示しているのは cdrecord -scanbusを実行した出力のサンプルです。
Cdrecord 1.8 (i686-pc-linux-gnu) Copyright (C) 1995-2000 Jorg Schilling Using libscg version 'schily-0.1' scsibus0: 0,0,0 0) * 0,1,0 1) * 0,2,0 2) * 0,3,0 3) 'HP ' 'CD-Writer+ 9200 ' '1.0c' Removable CD-ROM 0,4,0 4) * 0,5,0 5) * 0,6,0 6) * 0,7,0 7) * |
前のセクションでmkisofsで作成したバックアップファイルイメージを 書き込むには、rootユーザーに切替えて、シェルプロンプトで次の入力をします。 :
cdrecord -v -eject speed=4 dev=0,3,0 backup.iso |
上記のコマンドは、スピード4、デバイスアドレス0,3,0で書き込みプロセスの状況把握に 役に立つverboseに 出力を書き込むようにセットしています。-ejectパラメータは、書き込みが完了した時点でCD-ROMをイジェクトします。 同じコマンドがRed Hat Linux ISOイメージの様なインターネットからダウンロードしたISOイメージを 焼き込む時にも使用できます。
cdrecordコマンドを使用して、次の入力をすると、空白の CD-RWディスク を再利用することができます。:
cdrecord --dev=0,3,0 --blank=fast |