Red Hat Linuxはxfs(Xフォントサーバー)を使用して、XFree86サーバーとそれに接続するXクライアントアプリケーションにフォントを提供します。xfsを使わずにXF86Config設定ファイルとXF86Config-4設定ファイル内にあるフォントディレクトリへのパスを確認することは可能ですが、xfsには次のような利点があります。
フォントパスの編集をはじめ、フォントの追加と削除が簡単です。フォントパスはフォントファイルが保存されているファイルシステムのパスの集まりです。xfsサービスはフォントパスを設定ファイルから外し、簡単に編集できるようにします。
フォントは、ネットワークで接続されたフォントサーバーとして働くマシン上に保存することができ、ネットワーク上の複数のXサーバー間で共有することができます。共通のフォントセットを1か所に保存し、すべてのユーザー間で簡単に共有することができます。
いろいろな種類のフォントがサポートされます。 xfsはTrueTypeフォント、Type1フォント、ビットマップフォントを処理できます。
XFree86設定ファイルは、FilesセクションのFontPath設定値により、xfsとハードコード化されたフォントパスのいずれを使用するのかを判断します。デフォルトでは、FontPathはunix/:7100に設定されています。これは、マシン内通信リンクを使用してポート7100に接続するようにXFree86に指示します。このポートをリスニングしているxfsサーバーは、XFree86サーバーから照会があると、フォント情報を使用して応答します。
Xが起動すると、xfsサービスが実行されるはずです。そうならない場合には、failed to set default font path'unix/:7100'のようなエラーメッセージが表示されコマンドプロンプトに戻ります。ps aux | grep xfsコマンドを使用して、xfsが実行しているかどうか確認します。xfsはXを実行すると思われるすべてのランレベルをカバーするランレベル2、3、4、5のどれかで起動するように設定されています。xfsがユーザーのシステムで実行されていない場合には、/sbin/service xfs startコマンドを使用して、ルートとしてxfsを実行することができます。/usr/sbin/ntsysv、serviceconf、/sbin/chkconfigユーティリティを使用して、正しいランレベルで起動させることができます。個々のランレベルに対する設定サービスの詳細は、オフィシャル Red Hat Linux カスタマイズガイドのサービスのアクセス制御章をご覧ください。
/etc/rc.d/init.d/xfsスクリプトはxfsサーバーを起動します。/etc/X11/fs/configファイルには、次のような複数のオプションを設定することができます。
alternate-servers —このフォントサーバーが利用できない場合には、使用する代替フォントサーバーの一覧を設定します。一覧内のフォントサーバーはカンマで区切ってください。
catalogue —使用するフォントパスを配列した一覧で、フォントファイルが入っています。既存のフォントパスの後ろにカンマを入れなければ、新規フォントパスを設定することはできません。
フォントパスのすぐ後ろに:unscaledストリングを使用すると、そのパスのunscaledなフォントを最初にロードすることができます。その後、再度完全なパスを指定すると、他のscaledなフォントもロードすることができます。
client-limit —このフォントサーバーが働くクライアント数をセットします。これ以上の処理は拒否されます。デフォルトは10です。
clone-self —client-limitをヒットしたときに、フォントサーバーが自身の新バージョンを生成するかどうかを決めます。デフォルトでは、このオプションはonです。このオプションをoffにセットすると、この機能は無効になります。
default-point-size —この値を指定しないすべてのフォントのデフォルトポイントサイズをセットします。このオプションの値はデシポイントでセットされます。デフォルトの120は、12ポイントフォントに相当します。
default-resolutions —XFree86サーバーがサポートしている解像度の一覧を指定します。一覧内の各解像度はカンマで区切らなければなりません。
deferglyphs —glyphsのロードを遅らせるかどうかをxfsに指示します。glyphsは、フォントをビジュアル表示するのに使用するイメージです。この機能を無効にしたり(none)、すべてのフォントについてこの機能を有効にしたり(all)、主にアジア系言語で使用される16ビットのフォントについてのみこの機能を有効にしたり(16)することができます。
error-file —xfsエラーをログできる場所のパスとファイル名を指定することができます。
no-listen —特定のプロトコルを使用してリスニングしないようにxfsに指示します。デフォルトでは、主としてセキュリティ上の理由からxfsがTCPポートをリスニングしないように、このオプションはtcpにセットされます。LANでネットワーク接続されたワークステーションにフォントを提供するためにxfsを使用する予定の場合には、この行のtcpを削除する必要があります。
port —no-listenが存在しなかったり、コメントアウトされている場合に、xfsがリスニングするTCPポートを指定します。
use-syslog —onにセットされている場合には、システムエラーログを使用するようにxfsに指示します。
xfsを使用しているときは、システムにフォントを追加するのが簡単です。chkfontpath --listコマンドを使用して、現在、システムに設定されているフォントパスを確認します。新規ディレクトリに新しいフォントを追加するには、ルートユーザーとして次の指示に従ってください。
/usr/share/fontsなどのフォントディレクトリを作成し、そのディレクトリ内にフォントを配置します。必ず、パーミッションを正しく設定してください。必要なのは、ファイルの読み取りができることだけであり、他のパーミッションは何も必要ありません。
chkfontpath --add<font-directory-path> コマンドを入力します。ここで、<font-directory-path>は、フォントが入っているディレクトリへのフルパスです。これは、このフォントパスをxfs設定ファイルに追加します。
![]() | 注意 |
|---|---|
chkfontpathコマンドが正しく働くためには、新規のフォントディレクトリにfonts.dirファイルがなければなりません。fonts.dirファイルの作成に加えて、これらのフォントでxfsが使用するその他のファイルの作成については、本書の対象範囲ではありません。 Linuxで使用可能なフォントコレクションの多くには、これらのファイルが含まれており、手動で作成する必要はないかもしれません。 |
/sbin/service xfs restartコマンドを使用して、xfsを再起動します。Xセッションも再起動する必要があります。
chkfontpath --listコマンドを入力すると、新規フォントパスが表示されます。これで、追加したすべてのフォントを使用できます。
この件についての詳細は、Red Hat Support Webサイトに記載されています。
その他のヘルプ文書については、http://www.redhat.com/supportを参照してください。