第 9章TCPラッパーとxinetd

ネットワークサービスへのアクセスを制御することは困難な場合があります。ファイアウォールは特定のネットワークに対するアクセスの制御に有効ですが、設定が困難な場合があります。TCPラッパーとxinetdは、ホスト名とIPアドレスによってサービスへのアクセスを制御します。さらに、これらのツールには、設定が容易なロギングや利用状況管理の機能も含まれています。

TCPラッパーの目的

SSHやTelnet、FTPなど、現代の多くのネットワークサービスでは、受け取ったリクエストと要求されたサービスの間で動作するよう設計されたプログラムであるTCPラッパーを利用しています。TCPラッパーは、Red Hat Linuxをサーバークラスでインストールするとデフォルトでインストールされます。これによって、各種のサービスの実行に多くの利点が提供され、それぞれ異なる方法でアクセスを制御できるようになります。

TCPラッパーの考え方は、サーバーアプリケーションに要求したクライアントは、認証サービスにより「ラップ」されていて、通常のサービスへ直接クライアント接続するのではなく、アクセス制御の大部分を許可したり、どのユーザーがサービスを使用しようとしているかをロギングするというものです。

TCPラッパーの基本となる機能は、libwrap.aによって提供されます。xinetdsshdportmapなどのネットワークサービスは、このライブラリが処理します。ユーザーが作成したネットワークプログラムを含む他のネットワークサービスも、この機能を提供するためにlibwrap.aで処理できます。Red Hat Linuxでは、必要なTPCラッパープログラムとライブラリはtcp_wrappers-<バージョン番号> RPMファイルにバンドルされています。