第 2章/procファイルシステム

Linuxカーネルの第一の機能は、コンピューターへの物理デバイスのアクセスを制御する事といつどのようにこれらのデバイスを相互に作用させるかスケジュールする事です。/procディレクトリには、実行中のLinuxカーネルの最新状態を示す仮想フォルダとファイルの階層が入っています。/proc内のファイルを見る事は、システム内のカーネルの状態を見ることです。さらに、これら仮想ファイルを使用すると、設定の変更内容をカーネルに伝えることができます。

仮想ファイルシステム

Linuxでは、すべてのものがファイルとして保存されています。ユーザーの大部分はテキストファイルとバイナリファイルという基本的な2つのファイルタイプについて熟知していることと思います。しかし、/procディレクトリには、システムに接続されている物理的記憶装置に関連付けられたファイルシステムのいずれにも属さないファイルが含まれています。こうした/proc内の仮想ファイルはむしろ、仮想ファイルシステムの一部といえます。

/proc内の仮想ファイルにはおもしろい性質があります。大部分のファイルサイズは0バイトです。しかし、ファイルが表示されると、多くの情報が表示されます。さらに、大部分の日時設定は現在の日時を反映します。つまり、常に更新されているということです。

アプリケーションもシステム管理者も、カーネルの状態、マシンの属性、個々のプロセスの状態その他についての情報を得るための手段として、/procを使います。interruptsmeminfomountspartitionsなどこのディレクトリ内の大部分のファイルは、システムの物理的な最新の状態を提供します。file systems/proc/sys/ディレクトリといったその他は、ソフトウェア設定情報を提供します。

簡単にするために、すべてのIDEデバイス用の/proc/ideのように、類似トピックの情報が入っているファイルは、仮想ディレクトリとサブディレクトリにグループ化されています。