アップグレードの実行

必要なカーネルRPMパッケージの準備ができたら、既存のカーネルをアップグレードできます。rootとしてログインし、シェルプロンプトでカーネルRPMパッケージの入っているディレクトリに変更し、次のステップに従います。

新しいカーネルに問題が生じた場合に備えて、元のカーネルをバックアップしておくことができます。これには、-Uではなく、-i引数を使用して、kernelパッケージをインストールします(カーネルバージョンとx86バージョンが異なる場合があります)。

rpm -ivh kernel-2.4.18-0.12.i386.rpm 

マルチプロセッサシステムの場合、kernel-smpパッケージもインストールします(カーネルバージョンとx86バージョンが異なる場合があります)。

rpm -ivh kernel-smp-2.4.18-0.12.i386.rpm 

システムがi686ベースであり、4Gバイトを超えるRAMを備えている場合は、i686アーキテクチャ用に構築されたkernel-bigmemパッケージもインストールします(カーネルバージョンが異なる場合があります)。

rpm -ivh kernel-bigmem-2.4.18-0.12.i686.rpm 

kernel-sourceパッケージ、kernel-docsパッケージ、kernel-utilsパッケージなどをアップグレードするときは、元のバージョンをバックアップしておく必要はないでしょう。次のコマンドを使用してこれらのパッケージをアップグレードします(バージョン番号が異なる場合があります)。

rpm -Uvh kernel-source-2.4.18-0.12.i386.rpm 
rpm -Uvh kernel-docs-2.4.18-0.12.i386.rpm
rpm -Uvh kernel-utils-2.4.18-0.12.i386.rpm

PCMCIA(たとえばノートPC)を使用している場合は、kernel-pcmcia-csファイルもインストールし、元のバージョンも取っておきます。-iスイッチを使用する場合は、元のカーネルがPCMCIAサポートでブートするためこのパッケージを必要とするので、コンフリクトを起こす可能性があります。これを避けるには、次のように--forceスイッチを使用します(バージョン番号が異なる場合があります)。

rpm -ivh --force kernel-pcmcia-cs-3.1.24-2.i386.rpm 

ext3ファイルシステムまたはSCSIコントローラを使用している場合は、初期RAMディスクが必要です。初期RAMディスクの目的は、通常はモジュールが常駐するデバイスにカーネルがアクセスする前に、そこからモジュラーカーネルがブートする必要があるモジュールにカーネルがアクセスできるようにすることです。

初期RAMディスクは、mkinitrdコマンドを使用して作成されます。ただし、Red Hat kernel RPMパッケージがこのステップを実行します。ディスクが作成されたことを確認するには、ls -l /bootコマンドを使用します。また、initrd-2.4.18-0.12.imgファイルを調べる必要があります(バージョンがインストールしたカーネルのバージョンに対応している必要があります)。

新規カーネルをインストールしたら、ブートローダを作成して、新しいカーネルをブートする必要があります。詳細についてはブートローダの構成を参照してください。