Apache Configuration Toolを使用すると、Apache Webサーバーの/etc/httpd/conf/httpd.conf設定ファイルを作成できます。旧版のsrm.confやaccess.confなどの設定ファイルは使用しません。これらのファイルは空のまま残されます。グラフィカルインターフェイスを使って、仮想ホスト、ログ属性、最大接続数などのApacheディレクティブを設定できます。
Apache Configuration Toolで設定できるのは、Red Hat Linuxに付属のモジュールだけです。追加のモジュールがインストールされている場合は、このツールを使ってそれらのモジュールを設定することはできません。
Apache Configuration Toolを使用するには、X Window Systemとroot権限が必要です。Apache Configuration Toolは、以下のいずれかの方法を使って起動します。
GNOMEデスクトップで、パネル上のメインメニューボタン-プログラム-システム-Apache設定を選択する。
KDEデスクトップで、パネル上のメインメニューボタン-システム-Apache設定を選択する。
シェルプロンプトでapacheconfコマンドを入力する。
![]() | 注意 |
|---|---|
Apache Configuration Toolを使用する場合は、/etc/httpd/conf/httpd.confApache設定ファイルを編集しないでください。この設定ファイルは、変更内容を保存し、プログラムを終了した後に生成されます。Apache Configuration Toolに対応していないモジュールや設定オプションを追加する場合、このツールは使用できません。 |
Apache Configuration Toolを使用してApache Webサーバーを設定する一般的な手順は次のとおりです。
メインタブで基本設定値を設定します。
仮想ホストタブで、デフォルト設定を設定します。
仮想ホストタブで、デフォルトの仮想ホストを設定します。
複数のURLや仮想ホストを提供したい場合は、その分の仮想ホストを追加します。
サーバタブでサーバー設定値を設定します。
パフォーマンスの調整タブで接続設定値を設定します。
必要なファイルをすべてDocumentRootディレクトリとcgi-binディレクトリにコピーし、Apache Configuration Toolに設定を保存します。
メインタブで、サーバーの基本設定値を設定します。
サーバ名に、自分が使用権限をもっているドメインの完全修飾ドメイン名を入力します。このオプションは、httpd.confのServerNameディレクティブに相当します。ServerNameディレクティブは、Webサーバーのホスト名を設定します。このサーバー名は、URLへのリダイレクトを作成するときに使用されます。サーバー名を定義しなかった場合、ApacheはシステムのIPアドレスを元に名前解決を試みます。サーバー名は、サーバーのIPアドレスを元に解決されたドメイン名と一致している必要はありません。たとえば、サーバーの実際のDNS名がfoo.your_domain.comであっても、サーバー名をwww.your_domain.comと設定することができます。
管理者のメールアドレスには、Webサーバーの管理者の電子メールアドレスを入力します。このオプションは、httpd.confのServerAdminディレクティブに相当します。サーバーのエラーページに電子メールアドレスを表示するように設定すると、この電子メールアドレスが使用されます。したがって、ユーザーはサーバーの管理者に電子メールを送信して、問題を報告することができます。デフォルト値はroot@localhostです。
使えるアドレスエリアには、着信した要求を受け取るApache上のポートを定義します。このオプションは、httpd.confのListen directiveに相当します。Red Hatのデフォルト設定では、Apacheは非セキュアWeb通信用のポート80を監視します。追加ボタンをクリックすると、要求を受け入れる追加ポートを定義できます。図13-2のようなウィンドウが表示されます。定義済みポートのすべてのIPアドレスを監視するには全アドレスにlistenするオプションを選択します。また、アドレスフィールドに指定された接続を許容するサーバーを介して特定のIPアドレスだけを監視する場合は、対象のIPアドレスを指定します。ポート番号ごとに1つのIPアドレスしか指定できません。同じポート番号に複数のIPアドレスを指定したい場合は、各IPアドレスのエントリを作成します。完全に可能であれば、ドメイン名の代わりにIPアドレスを使用して、DNSルックアップ障害を防ぐことができます。「DNSとApacheに関連する問題」についての詳細は、http://httpd.apache.org/docs/dns-caveats.htmlを参照してください。アドレスフィールドにアスタリスク(*)を入力すれば、全アドレスにlistenするを選択した場合と同様に動作します。編集ボタンをクリックすると、選択したエントリに対応するフィールドが表示される点を除いて、追加ボタンをクリックしたときと同じウィンドウが開きます。エントリを削除するには、対象のエントリを選択し、削除ボタンをクリックします。
![]() | ヒント |
|---|---|
1,024より小さい番号のポートを監視するようにApacheを設定する場合は、rootとしてApacheを起動しなければなりません。番号が1,024以上のポートの場合は、一般のユーザーとしてhttpdを起動できます。 |