Sysconfig情報

以下は、/etc/sysconfig内にあるさまざまなファイルのいくつかについて、その機能と内容の概略を説明したものです。この情報は完全なものではありません。これらのファイルの多くは非常に独特な、あるいはまれな環境でのみ使用される多様なオプションを含んでいるからです。

/etc/sysconfig内のファイル

以下のファイルは通常、/etc/sysconfigに含まれています。

ユーザーのシステムにこれらのもののいくつかが欠けている可能性はあり得ます。対応するプログラムが、それらをインストールしておく必要がないためです。

次に、これらを1つずつ検討していきます。

/etc/sysconfig/amd

/etc/sysconfig/amdファイルには、ファイルシステムを自動マウント/マウント解除できるようにするためにamdが使用する、多様なパラメータが含まれています。

/etc/sysconfig/apmd

/etc/sysconfig/apmdファイルは、サスペンド/リジューム時に開始/停止/変更するものを設定する設定パラメータとしてapmdが使用するものです。これは、ユーザーのハードウェアがAdvanced Power ManagementAPM)をサポートしているかどうか、またあってもユーザーがこれを使わない場合に応じて、システム起動時にapmdをオン/オフいずれかに切り替えるようにセットアップされます。apmは、Linuxカーネル内部のパワーマネジメントコードで働くモニタリングデーモンです。何よりも顕著なこととして、Red Hat Linuxをラップトップで使用している場合、これはユーザーにバッテリ容量低下の警報を出すことができます。

/etc/sysconfig/authconfig

The /etc/sysconfig/authconfigファイルは、ホスト上で使用される認証を設定します。このファイルは、以下に示している行の1つ以上を含んでいます。

  • USEMD5=<value><value>は以下のどちらかになります。

    • yes MD5が認証で使用されます。

    • no MD5は認証で使用されません。

  • USEKERBEROS=<value><value>は以下のどちらかになります。

    • yes Kerberosが認証で使用されます。

    • no Kerberosは認証で使用されません。

  • USELDAPAUTH=<value><value>は以下のどちらかになります。

    • yes LDAPが認証で使用されます。

    • no LDAPは認証で使用されません。

/etc/sysconfig/clock

The /etc/sysconfig/clockファイルは、システムクロックから読み込んだ値の解釈方法を制御します。以前のリリースのRed Hat Linuxは以下の値を使用していました(現在は使用されません)

  • CLOCKMODE=<value><value>は以下のどちらかになります。

    • GMT クロックを世界時(グリニッジ平均時)に設定することを示します。

    • ARC ARCコンソールの「42-year time offset」が有効であることを示します(Alphaベースのシステムのみ)。

現在の正しい値は以下のようになっています。

  • UTC=<value><value>は、ブール値です。

    • true クロックを世界時に設定することを示します。その他の値は、クロックをローカル時間に設定することを示します。

  • ARC=<value><value>は、ブール値です。

    • true ARCコンソールの「42-year time offset」が有効であることを示します。その他の値は、通常のUNIX epochを使用することを示します(Al haベースのシステムのみ)。

  • ZONE=<filename> /etc/localtimeのコピー元である/usr/share/zoneinfoの下にあるtimezoneファイルを示します。たとえば以下のようになります。

    ZONE="America/New York"

/etc/sysconfig/desktop

The /etc/sysconfig/desktopファイルは、起動するデスクトップマネージャを指定します。たとえば以下のようになります。

DESKTOP="GNOME"

/etc/sysconfig/firewall

/etc/sysconfig/firewallファイルは、各種のファイアウォール設定を含んでいます。デフォルト で、これは空のファイルとして作成されます。

/etc/sysconfig/harddisks

/etc/sysconfig/harddisksファイルで、ハードディスクドライブを微調整することができます。また、/etc/sysconfig/hardiskhd[a-h]を使用して特定ドライブのパラメータを設定することもできます。

警告警告
 

このファイルを理由なく変更しないでください。このファイルに格納されているデフォルト値を変更すると、ハードディスクドライブ上のすべてのデータが破壊されるおそれがあります。

/etc/sysconfig/harddisksファイルには、次の内容が含まれている可能性があります。

  • USE_DMA=1これを1に設定すると、DMAが有効になります。ただし、いくつかのチップセットとハードディスクドライブの組み合わせを使用すると、DMAによってデータが破壊されるおそれがあります。DMAを有効にする前に、ハードディスクドライブの文書を調べるか、メーカーに聞いてください。

  • Multiple_IO=16これを16にすると、入出力割り込みあたり複数のセクターを許可します。この機能を有効にすると、オペレーティングシステムのオーバーヘッドが30〜50%減少します。注意して使用してください。

  • EIDE_32BIT=3インターフェイスカードに対する(E)IDE 32ビット入出力のサポートを可能にします。

  • LOOKAHEAD=1ドライブ先読みを可能にします。

  • EXTRA_PARAMS=追加パラメータを追加できる場所を指定します。

/etc/sysconfig/hwconf

/etc/sysconfig/hwconf/etc/syscon ig/hwconファイルには、kudzuがシステム上で検出したすべてのハードウェアと、使用しているドライバ、ベンダーID、デバイスIDの情報が一覧表示されます。kudzuプログラムは、システム上の新しいハードウェアや変更されたハードウェアを検出して設定します。/etc/sysconfig/hwconfファイルは、手動で編集するものではありません。あえてそのファイルを編集すると、突然デバイスが追加、あるいは削除されたものとして表示される可能性があります。

/etc/sysconfig/i18n

The /etc/sysconfig/i18nファイルは、次のようにデフォルトの言語を設定します。

LANG="en_US"

/etc/sysconfig/init

/etc/sysconfig/initファイルは、システムが起動時にどのように表示されて機能するかを制御します。

次の値を使用できます。

  • BOOTUP=<value><value>は次のうちのどれかです。

    • BOOTUP=color標準のカラーブート表示を意味します。ここで、デバイスとサービスの起動の成功か、失敗かは異なる色で示されます。

    • BOOTUP=verbose古い形式の表示を意味します。この表示では、単なる成功か、失敗のメッセージよりもさらに多くの情報を示します。

    • 他の内容はすべて新しい表示を意味しますが、ANSIフォーマットではありません。

  • RES_COL=<value><value> はステータスラベルを開始する画面のカラムの番号です。デフォルトは60です。

  • MOVE_TO_COL=<value><value>RES_COL行の値にカーソルを移動します。デフォルトは、echo -eで出力されたANSIシーケンスです。

  • SETCOLOR_SUCCESS=<value><value>は成功を示すカラーにカラーを設定します。デフォルトはecho -eで出力されたANSIシーケンスで、緑色に設定します。

  • SETCOLOR_FAILURE=<value><value>は障害を示すカラーにカラーを設定します。デフォルトはecho -eで出力されたANSIシーケンスで、赤色に設定します。

  • SETCOLOR_WARNING=<value><value>は警告を示すカラーにカラーを設定します。デフォルトはecho -eで出力されたANSIシーケンスで、黄色に設定します。

  • SETCOLOR_NORMAL=<value><value>はカラーを「標準」に設定します。デフォルトはecho -eで出力されたANSIシーケンスです。

  • LOGLEVEL=<value><value>はカーネルに初期コンソールレベルを設定します。デフォルトは7です。8はすべての内容(デバッグも含む)を意味します。1はカーネルパニック以外の内容を意味します。syslogdは、起動時にこの内容を無効にします。

  • PROMPT=<value><value>は次のブール値のうちのどれかです。

    • yes 対話モードのキーチェックを有効にします。

    • no 対話モードのキーチェックを無効にします。

/etc/sysconfig/ipchains

/etc/sysconfig/ipchainsファイルには、パケットフィルタリングに関するipchains規則をセットアップするためにカーネルが使用する情報が入っています。

このファイルは、正しいipchains規則があるときにservice ipchains saveを実行することで修正します。通常、このファイルを手動で編集してはいけません。代わりに、ipchainsコマンドを使用して必要なパケットフィルタリング規則を設定し、その後このファイルに規則を保存します。

/etc/sysconfig/iptables

/etc/sysconfig/ipchainsのように、/etc/sysconfig/iptablesファイルは、特別なパケットフィルタリングサービスを提供するためにカーネルが使用する情報を保存します。ただし、このファイルはipchainsではなく、iptablesが使用します。

iptables規則を構築するのに使用する方法を熟知している場合を除き、このファイルを手動で修正してはいけません。これらの規則は、service iptables saveコマンドによって/etc/sysconfig/iptablesに書き込まれます。このコマンドは/sbin/iptables-saveプログラムを実行することによって最新のiptables規則を保存します。その後、システム起動時と同様にiptablesが再起動すると、/sbin/iptables-restoreプログラムはこのファイルを読み取り、パケットフィルタリング規則を再設定します。

/etc/sysconfig/irda

/etc/sysconfig/irdaファイルは、システム上の赤外線デバイスが起動時にどのように設定されるかを制御します。

次の値を使用できます

  • IRDA=<value><value>は次のブール値のうちのどれかです。

    • yes irattachが実行されると、ネットワーク接続を行おうとしている別のノート型コンピュータなど、すべてのものが赤外線ポートに接続しようとしているかどうかを確認します。赤外線デバイスがシステム上で機能するには、この行をyesに設定する必要があります。

    • no irattachは実行されないので、赤外線デバイスの通信は行えません。

  • DEVICE=<value><value>は赤外線接続を処理するデバイス(通常はシリアルポート)です。

  • DONGLE=<value><value>は赤外線通信に使用されるドングルのタイプを指定します。この設定は、実際の赤外線ポートでなくシリアルドングルを使用する人々のためのものです。ドングルは、赤外線で通信を行うために従来のシリアルポートに接続されるデバイスです。この行がデフォルトでコメントアウトされるのは、実際の赤外線ポートを持つノート型のほうが、増設ドングルを持つコンピュータよりはるかに一般的であるからです。

  • DISCOVERY=<value><value>は次のブール値のどれかです。

    • yes 検出モードでirattachを起動します。これは、他の赤外線デバイスの有無のチェックを積極的に行うことを意味します。マシンが赤外線接続を積極的に検出するには、この設定を有効にする必要があります(接続を開始しないピアを意味します)。

    • no 検出モードでirattachを起動しません。

/etc/sysconfig/keyboard

/etc/sysconfig/keyboardファイルは、キーボードの動作を制御します。次の値を使用できます。

  • KEYBOARDTYPE=sun|pcSPARC上でのみ使用します。sunは、Sunのキーボードが/dev/kbd上に接続されていることを意味し、pcはPS/2キーボードがPS/2ポートに接続されていることを意味します。

  • KEYTABLE=<file><file>はキーテーブルファイルの名前です(たとえばKEYTABLE="us")。キーテーブルとして使用できるファイルは、/usr/lib/kbd/keymaps/i386から開始し、そこからさまざまなキーボードレイアウトに分岐し、そのすべてに<file>.kmap.gzという名前が付きます。KEYTABLEの設定に一致する/usr/lib/kbd/keymaps/i386の下に見つかった最初のファイルが使用されます。

/etc/sysconfig/kudzu

/etc/sysconfig/kuzduを使用すれば、起動時にkudzuでシステムのハードウェアの安全なプローブを指定できます。安全なプローブとは、シリアルポートのプローブを無効にするプローブです。

  • SAFE=<value><value>は次のうちのどれかです。

    • yes kuzduが安全なプローブを実行します。

    • no kuzduが標準のプローブを実行します。

/etc/sysconfig/mouse

/etc/sysconfig/mouseファイルは、使用可能なマウスに関する情報を指定する場合に使用します。次の値を使用できます。

  • FULLNAME=<value><value>は使用するマウスの種類の完全名を指します。

  • MOUSETYPE=<value><value>は次のうちのどれかです。

    • microsoft Microsoft™マウス。

    • mouseman MouseMan™マウス。

    • mousesystems Mouse Systems™マウス。

    • ps/2 PS/2マウス。

    • msbm Microsoft™バスマウス。

    • logibm Logitech™バスマウス。

    • atibm ATI™バスマウス。

    • logitech Logitech™マウス。

    • mmseries 旧式のMouseMan™マウス。

    • mmhittab mmhittabマウス。

  • XEMU3=<value><value>は次のブール値のうちのどれかです。

    • yes マウスにはボタンが2つしかありませんが、3つのマウスボタンをエミュレートするはずです。

    • no マウスにはすでに3つのボタンがあります。

  • XMOUSETYPE=<value><value>はXの動作中にマウスの種類を参照します。ここに示すオプションは、これと同じファイル内のMOUSETYPEの設定と同じです。

  • DEVICE=<value><value>はマウスデバイスです。

また、/dev/mouseは実際のマウスデバイスを指すシンボリックリンクです。

/etc/sysconfig/network

/etc/sysconfig/networkファイルは、希望のネットワーク構成に関する情報を指定する場合に使用します。次の値を使用できます。

  • NETWORKING=<value><value>は次のブール値のどれかです。

    • yes ネットワーキングを設定する必要があります。

    • no ネットワーキングを設定する必要はありません。

  • HOSTNAME=<value><value>hostname.domain.comなどの完全修飾ドメイン名FQDN)でなければいけませんが、希望のホスト名にすることができます。

    注意注意
     

    インストールできる古いソフトウェア(trnなど)との互換性を考慮して、/etc/HOSTNAMEファイルにはここに示す値と同じ値が含まれていなければいけません。

  • GATEWAY=<value><value>はネットワークのゲートウェイのIPアドレスです。

  • GATEWAYDEV=<value><value>eth0などのゲートウェイデバイスです。

  • NISDOMAIN=<value><value>はNISドメイン名です。

/etc/sysconfig/pcmcia

/etc/sysconfig/pcmciaファイルには、PCMCIA設定情報を指定する際に使用します。次の値を使用できます。

  • PCMCIA=<value><value>は次のうちのどれかです。

    • yes PCMCIAサポートを有効にする必要があります。

    • no PCMCIAサポートを有効にしてはいけません。

  • PCIC=<value><value>は次のうちのどれかです。

    • i82365 コンピュータにはi82365形式のPCMCIAソケットチップセットが付いています。

    • tcic コンピュータにはtcic形式のPCMCIAソケットチップセットが付いています。

  • PCIC_OPTS=<value><value>はソケットドライバ(i82365か、tcic)のタイミングパラメータです。

  • CORE_OPTS=<value><value>pcmcia_coreオプションの一覧です。

  • CARDMGR_OPTS=<value><value>はPCMCIA cardmgrのオプション(静止モードの-q、指定されたディレクトリでロード可能カーネルを探すための-mなど)の一覧です。詳細については、cardmgrのmanページを参照してください。

/etc/sysconfig/rawdevices

/etc/sysconfig/rawdevices、次のような生のデバイスバインディングを設定する際に使用します。

/dev/raw/raw1 /dev/sda1
/dev/raw/raw2 8 5

/etc/sysconfig/sendmail

/etc/sysconfig/sendmailファイルを使用すると、メッセージを1人か、複数の受領者に送り、必要なすべてのネットワークを通じてメッセージをルーティングすることができます。このファイルでは、Sendmailアプリケーションを実行するためのデフォルト値を指定します。そのデフォルト値は、バックグラウンドデーモンとして実行することと、何かのバックアップが取られたときにキューをチェックすることです。

次の値を使用できます。

  • DAEMON=<value><value>は次のブール値のうちのどれかです。

    • yes Sendmailは、着信メールの有無を確認するためにポート25をリスニングするように設定す る必要があります。 yesは、Sendmail-bdオプションを使用することを意味します。

    • no Sendmailは、着信メールの有無を確認するためにポート25をリスニングするように設定してはいけません。

  • QUEUE=1h-q$QUEUEとしてSendmailに指定されます。/etc/sysconfig/sendmailが存在し、QUEUEが空白であるか定義されていない場合、Sendmail-qオプションは指定されません。

/etc/sysconfig/soundcard

/etc/sysconfig/soundcardファイルはsndconfigで作成されるもので、変更してはいけません。このファイルは、次にsndconfigを実行するときにデフォルトでメニューのどのカードエントリをポップアップするかを決定するためだけに使用します。サウンドカード設定情報は、/etc/modules.confファイルにあります。

このファイルの内容は次のとおりです。

  • CARDTYPE=<value><value>は、Sound Blaster 16サウンドカード用のSB16などに設定されます。

/etc/sysconfig/ups

/etc/sysconfig/upsファイルは、システムに接続されたUninterruptible Power SuppliesUPS)に関する情報を指定する際に使用します。UPSがRed Hat Linuxシステムにとって非常に貴重なものでありうるのは、停電の際にシステムを正しくシャットダウンできる時間を与えてくれるからです。次の値を使用できます。

  • SERVER=<value><value>は次のうちのどれかです。

    • yes UPSデバイスがシステムに接続されています。

    • no UPSデバイスはシステムに接続されていません。

  • MODEL=<value>UPSがシステムに接続されていない場合、<value>は次のうちのどれかとするか、NONEに設定することができます。

    • apcsmart APC SmartUPS™か、同類のデバイス用。

    • fentonups Fenton UPS™用。

    • optiups OPTI-UPS™デバイス用。

    • bestups Best Power™ UPS用。

    • genericups 一般的なブランドのUPS用。

    • ups-trust425+625 Trust™UPS用。

  • DEVICE=<value><value>/dev/ttyS0などのUPSが接続されている場所を指定します。

  • OPTIONS=<value><value>はUPSに渡さなければならない特別なコマンドです。

/etc/sysconfig/vncservers

/etc/sysconfig/vncserversファイルでは、Virtual Network ComputingVNC)サーバーがどのように起動するかを指定します。VNCは、それが動作しているマシン上だけでなく各種ネットワーク間(LANからインターネットまで)に各種マシンアーキテクチャを使用してデスクトップ環境を表示できるリモートディスプレイシステムです。

このファイルの内容は次のとおりです。

  • VNCSERVERS=<value><value>"1:fred"のようなコマンドに設定され、VNCサーバーをディスプレイ:1のユーザーfred用に起動する必要があることを示します。ユーザーfredはリモートVNCサーバーに接続しようとする前にvncpasswdを使用してVNCパスワードを設定しなければなりません。

VNCサーバーを使用しているときは、VNCサーバーとの通信は暗号化されないので、信頼のできないネットワーク上で使用しないようにする必要があることに注意してください。VNC通信のセキュリティを確保するためのSSHの使用に関する特別な指示については、http://www.uk.research.att.com/vnc/sshvnc.html.をお読みください。SSHの詳細については、第10章か、オフィシャル Red Hat Linuxカスタマイズガイドを参照してください。