オフィシャル Red Hat Linuxリファレンスガイドへようこそ。
オフィシャル Red Hat Linuxリファレンスガイドには、Red Hat Linuxシステムに関する有益な情報が含まれています。Red Hat Linuxファイルシステムの構造など基本的な概念から、システムセキュリティや認証制御の細かい点に至るまで、本書を貴重な資料としてご活用ください。
本書はRed Hat Linuxシステムの機能をもう少し詳しく知りたいときに役立ちます。おもな項目の中から、以下の項目について説明します。
Red Hat Linuxの起動runlevelsについての情報、rc.dディレクトリ、システム起動時の常用アプリケーション同時起動など。
/procファイルシステムカーネルのシステムビューの提供。
GRUBブートローダーGRUBとそれがシステムをブートする仕組み。
システムとネットワークのセキュリティ システム侵入のためアタッカーがもっとも一般的に使用する方法と、セキュリティ問題の対処法。
ApacheディレクトリデフォルトのApache設定と使用可能なオプション。
本ガイドを読む前に、次の各マニュアルの内容をよく理解することが必要です。オフィシャル Red Hat Linuxインストールガイド(Linuxのインストールマニュアル)、オフィシャル Red Hat Linux入門ガイド(基本的なLinuxの概念の説明)、オフィシャル Red Hat Linuxカスタマイズガイド(Linuxの一般的なカスタマイズマニュアル)。オフィシャル Red Hat Linuxリファレンスガイドには、それぞれのRed Hat Linuxシステムの経験に応じて、必要な場合も不要な場合もある高度な情報が含まれます。
オフィシャルRed Hat LinuxマニュアルすべてのHTML版が次のサイトからダウンロードできます。http://www.jp.redhat.com/support/
自分のLinuxの知識レベルに適したマニュアルを参照することが重要です。正しいマニュアルがなければ、とかく圧倒されがちになり、疑問に答えてくれる必要な情報も見つかりません。オフィシャル Red Hat Linuxリファレンスガイドでは、より技術的に掘り下げた内容と、Red Hat Linuxシステムのオプションについて説明します。本章では、必要な情報が本書のどこで見つかるか、オンラインソースを含めて他のRed Hat Linuxマニュアルを探すべきかかどうかの、判断材料を提供します。
Red Hat Linuxのユーザーはさまざまに分類できます。それぞれに違うマニュアルセット、情報源が必要です。自分の経験レベルを判断して、どこからスタートするか決めます。
これまでにLinux(またはLinuxに類する)オペレーティングシステムをまったく使用したことがないか、Linuxの経験がごくわずかしかないユーザーです。他のオペレーティングシステム(Windowsなど)を使用した経験があるユーザーも、ないユーザーも含みます。これに該当しますか。該当する場合は、Linuxが初めてのユーザーのためのマニュアル項に進んでください。
これまでにLinuxをインストールし、正常に使用したことがある(ただしRed Hat Linuxは未経験な)ユーザーと、Linuxに類する他のオペレーティングシステムで同様な経験があるユーザーです。これに該当しますか。該当する場合は、経験のあるユーザーのためのマニュアル項に進んでください。
これまでにRed Hat Linuxをインストールし、正常に使用したことがあるユーザーです。該当する場合は、Linux精通者のためのマニュアル項に進んでください。
Linuxが初めてのユーザーのために、プリント、システムの起動、ハードディスクのパーティション設定など、あらゆるテーマに関する多くの情報がふんだんに用意されています。ただし基本的には、そうした高度な種類の問題と取り組む前に、Linuxの基本動作が中心の情報について一歩一歩確実に理解してもらうのが、これらマニュアルの目的です。
最初の目標は、いくつかの役立つマニュアルを用意することです。この点はいくら強調しても、強調しすぎることはありません。マニュアルがなければ、思いどおりにRed Hat Linuxシステムを動かすことができずに、挫折してしまうだけです。
必要な種類のLinuxマニュアルは以下のとおりです。
Linuxの簡単な歴史現在のLinuxは多くの側面で、歴史的先例があってこその姿になっています。Linux文化もまた過去のイベント、必要、要求に根ざしています。Linuxの歴史に関する基本的な知識があれば、顕在化する前に多くの潜在的な問題を解決する方法がわかります。
Linuxの動作に関する説明Linuxカーネルの奥にある側面を詮索する必要はありませんが、Linuxがどのようにできているのかを知ることは重要です。これまで他のオペレーティングシステムを使用していた場合には、コンピュータが動作する仕組みについて前提と考えていたことのなかに、そのオペレーティングシステムからLinuxには当てはめて考えられない点もあるため、とくにこれが重要になります。
コマンドの概要に関する手引き(例を含む)これはおそらく、Linuxマニュアルで探すもののなかで最も重要なものです。ジョブ全体を実行する少数の巨大な(そして複雑な)コマンドを使用するよりも、多くの小さいコマンドをさまざまな組み合わせで結合して使用するほうがよい、というのがLinuxに底流する設計思想です。ただし、Linuxが作業を進めるこうしたアプローチの例示がなければ、Red Hat Linuxシステムで使用できる膨大な数のコマンドに圧倒されかねません。
使用可能なLinuxコマンドすべてを記憶する必要はありません。タスクの遂行に必要な特定のコマンドを見つけるテクニックは、複数存在します。必要なのは、Linuxが機能する一般的な仕組み、遂行するタスク、コマンドの実行に必要な正しい指示が得られるツールの呼び出し方を知ることだけです。
オフィシャル Red Hat Linuxインストールガイドは、Red Hat Linuxシステムを正しくインストールし、初期化するのを助ける優れたリファレンスです。オフィシャル Red Hat Linux入門ガイドは、Linuxの歴史、基本的なシステムコマンド、GNOME、KDE、RPM、他の多くの基本的な概念を網羅する入門マニュアルです。これら2冊のマニュアルは、基本的なRed Hat Linux知識の確立に役立ちます。基本的な知識が確立すれば、長くてより複雑な概念も理解できるようになります。
Red Hat Linuxマニュアルを読むほかにも、ほとんど費用がかからないか無料で、優れたマニュアルリソースを利用できます。
http://www.jp.redhat.comRed Hat社のWebサイトには、Linux Documentation Project(LDP)、Red Hat Linuxマニュアルのオンライン版、FAQ(よくある質問)、最寄りのLinuxユーザーグループの検索に役立つデータベース、Red Hat Support Knowledge Baseに格納された技術情報、などへのリンクがあります。
http://www.linuxheadquarters.comLinux本社のWebサイトで、多様なLinuxタスクのステップバイステップによるガイドが特長です。
問題の解決に挑戦する参加者の議論をウォッチするか、あるいは積極的に質問をポストしたり、他の参加者の質問に答えたりすることで、ニュースグループに参加できます。経験の深いLinuxユーザーは、さまざまなLinux問題で新規ユーザーを手助けできる際立った存在として知られています。特に妥当な場所での真摯な疑問のポストに対しては、なおさらです。ニュースリーダーアプリケーションが利用できない場合は、次のWebサイトからこの情報にアクセスできます。http://www.deja.comLinux関連のニュースグループは数十も存在します。次のニュースグループが含まれます。
linux.help経験豊富なLinuxユーザーから助言が得られる最高の場所です。
linux.redhat主として、Red Hat Linux固有の諸問題を議論するニュースグループです。
linux.redhat.installインストールについての質問をポストする、また他のユーザーが同様の問題をどう解決したか検索する、などに適したニュースグループです。
linux.redhat.misc上に掲げた在来の分類から外れる質問や、ヘルプをポストするニュースグループです。
linux.redhat.rpm特定の目的遂行のためRPMを使用していて問題が発生した場合に、ヘルプを求める最適な場所です。
Red Hat Linux for Dummies, 2nd EditionJon "maddog" Hall著、IDG刊
Special Edition Using Red Hat LinuxAlan Simpson、John Ray、Neal Jamison共著、Que刊
Running LinuxMatt Welsh、Lar Kaufman共著、O'Reilly & Associates刊
Red Hat Linux 7 UnleashedWilliam Ball、David Pitts共著、Sams刊
上に挙げた書籍は、いずれもRed Hat Linuxシステムの基本知識に関する優れた最初の情報源です。本書で説明するさまざまな項目に関して、さらに詳しい情報が知りたい場合は、おもな各章のその他のリソース節に掲げる書籍一覧を参考にしてください。
他のLinuxディストリビューションを使った経験がある場合、最もよく使用されるコマンドについては基本的な知識があるものと考えられます。自分でLinuxシステムをインストールしたことがあるか、インターネットで見つけたソフトウェアをダウンロードしてコンパイルしたことがあるユーザーもいるはずです。しかし、Linuxのインストール後も、システム設定の問題で混乱することがしばしばあります。
オフィシャル Red Hat Linuxカスタマイズガイドは、特定の目的に合わせて各自のRed Hat Linuxシステムを設定する多様な方法、つまり、Red Hat Linuxのカスタマイズについて説明するマニュアルです。特定目的の設定オプションや、それらの実効について学習することができます。
オフィシャル Red Hat Linuxカスタマイズガイドで扱われていないソフトウェアをインストールする場合は、他のユーザーが同様な環境にどう対応したかが、しばしば参考になります。この場合、次のサイトから利用できるLinux Documentation ProjectのHOWTO文書が役立ちます。http://www.redhat.com/mirrors/LDP/HOWTO/HOWTO-INDEX/howtos.htmlHOWTO文書は、低レベルカーネルの難解な変更から、アマチュア無線局の運営にLinuxを使用する方法まで、Linux独自のさまざまな側面を説明しています。
古くからのRed Hat Linuxユーザーであれば、特定のプログラムを理解する最善の方法の1つが、ソースコードあるいは設定ファイルの精読だとわかっているはずです。しかもRed Hat Linuxの最大の利点は、読もうと思えばだれにでもソースコードが入手できることです。
ユーザーのすべてがCプログラマでない限り、ソースコードが役に立たない場合があることは明らかです。しかし、Linuxのソースコードを読むために必要な知識とスキルがあれば、そこからすべての疑問に対する回答が得られます。