自動パーティション設定を選択し、[確認]を選択しなかった場合は、以降の説明を飛ばし、ネットワークの設定項に進んでください。
自動パーティション設定を選択し、確認を選択した場合、現在のパーティション設定を受け入れる([次]ボタンをクリックします)か、または手動パーティション設定ツールDisk Druidを使用して設定を変更することができます。
[fdiskを使用して手動でパーティションを設定する]を選択する場合は、以降の説明を飛ばし、fdiskを使ったパーティション設定項に進んでください。
ここでは、インストールプログラムに対して、Red Hat Linuxのインストール先を指定する必要があります。これは、Red Hat Linuxがインストールされる1つまたは複数のパーティションに対してマウントポイントを設定することによって行います。ここでパーティションの作成や削除を行う必要がある場合もあります(図3-8を参照)。
![]() | 注意 |
|---|---|
パーティションの設定方法をまだ計画していない場合は、付録Eを参照してください。最低限、適切なサイズのルートパーティションと、システム上のRAMと同じ量のスワップパーティションが必要になります。 |
Red Hat Linux7.2で使用されるパーティション設定ツールは、Disk Druidです。よほど複雑な状況でなければ、Disk Druidを使って、Red Hat Linuxのインストール用にパーティションを準備することができます。
Disk Druidでは、ハードディスクをグラフィカルな表示で見ることができます。
グラフィカルな表示の特定のフィールドを強調表示するには、そのフィールド上でマウスを一度クリックします。既存のパーティションを編集するか、既存の空き領域にパーティションを作成するためには、マウスをダブルクリックします。
グラフィカル表示の上にドライブ名(たとえば/dev/hda)、ジオメトリ(ハードウェアのジオメトリを示します。ジオメトリは、ハードディスクが報告したシリンダ、ヘッド、セクタの数を示す3つの数字から構成されています)、インストールプログラムが検出したハードディスクの[モデル]が表示されます。
これらのボタンはDisk Druidのアクションを制御します。パーティションの追加や削除、パーティション属性の変更などに使用されます。この画面には、変更を受け入れたり、Disk Druidを終了したりするためのボタンもあります。各ボタンについて、順番に詳しく説明します。
[追加]: 新しいパーティションを要求するために使います。このボタンをクリックすると、マウントポイントやサイズなどを入力するダイアログボックスが開きます。
[編集]: パーティションセクションで現在選択されているパーティションの属性を変更するために使います。[編集]をクリックすると、ダイアログボックスが開きます。パーティション情報がすでにディスクに書き込まれているかどうかに応じて、一部またはすべてのフィールドを編集できます。
グラフィカルな表示に示されている空き領域を編集して、その領域内に新規のパーティションを作成することもできます。空き領域を編集するには、空き領域を強調表示して[編集]ボタンをクリックするか、空き領域をダブルクリックします。
[削除]: [現在のパーティション]セクションで、現在選択されているパーティションを削除するために使います。パーティションの削除を確定するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
[リセット]: Disk Druidをオリジナルの状態に戻すために使います。[リセット]ボタンを使ってパーティションをリセットすると、すべての変更内容が失われます。
[RAIDデバイスの作成]: [RAIDデバイスの作成]ボタンは、任意またはすべてのディスクパーティションに冗長性を提供する場合に使います。このボタンは、RAIDの使用経験がある場合にだけ利用してください。RAIDに関する詳細は、オフィシャル Red Hat Linux カスタマイズガイドのRAID(Redundant Array of Independent Disks)を参照してください。
RAIDデバイスを作成するには、はじめにソフトウェアRAIDパーティションを作成しなければなりません。2つ以上のソフトウェアRAIDパーティションを作成した後、[RAIDデバイスの作成]をクリックしてソフトウェアRAIDパーティションをRAIDデバイスに結合します。
パーティション階層の上には、作成しているパーティションについての情報を示すラベルが表示されます。このラベルのフィールドは以下の通りです。
[デバイス]: パーティションのデバイス名が表示されます。
[開始]: ハードディスク上のパーティションが開始するセクタが表示されます。
[終了]: ハードディスク上のパーティションが終了するセクタが表示されます。
[サイズ]: パーティションのサイズ(MB)が表示されます。
[タイプ]: パーティションの種類(ext2、ext3、vfatなど)が表示されます。
[マウントポイント]: マウントポイントは、ディレクトリ階層における、ボリュームの存在位置のことです。ボリュームは、この場所にマウントされます。このフィールドは、パーティションがマウントされる場所を示します。パーティションが存在していて、まだ設定されていない場合、マウントポイントを定義する必要があります。パーティションをダブルクリックするか、[編集]ボタンをクリックしてください。
特別に理由がない限りは、以下のパーティションを作成するのがよいでしょう。
スワップパーティション(最低32Mバイト)—スワップパーティションは、仮想メモリをサポートするために使用されます。仮想メモリを使ったシステムでは、処理中のデータを保存するために必要なメモリが足りない場合、データはスワップパーティションに書き込まれます。スワップパーティションのサイズは、システムのメモリと同じ、または32Mバイトのどちらか大きい方ですが、2Gバイト未満、すなわち2047Mバイト以下である必要があります。Disk Druidでは、swapのパーティションフィールドは以下のようになります。
<スワップ> hda6 64M 64M Linux swap |
たとえば、システムメモリが1Gバイト以下なら、スワップパーティションのサイズはシステムメモリと同じサイズからシステムメモリの2倍までの間でなければなりません。システムメモリが1Gバイト以上である場合は、スワップは2Gバイトが適当です。後にシステムメモリをアップグレードすることを計画している場合は、大きいスワップパーティションを作成しておくと便利です。
/bootパーティション(50Mバイト)—/bootにマウントされるパーティションには、オペレーティングシステムのカーネル(Red Hat Linuxの起動を可能にします)やブートストラッププロセス中に使用されるファイルが含まれます。ほとんどのPCではBIOSに関する制限があるため、小さなパーティションを作成してこれらのファイルを保存しておくのがよいでしょう。大部分のユーザーには、50MBのブートパーティションで十分です。Disk Druidでは、/bootのパーティションフィールドは以下のようになります。
/boot hda1 16M 16M Linux native |
![]() | 重要 |
|---|---|
ハードディスクドライブに1,024を超えるシリンダがある場合(2年以上前に製造されたシステムでは)、ハードディスクドライブの残りのスペースをすべて「/」(ルート)パーティションとして使用するためには、/bootパーティションを作成する必要があります。 |
ルートパーティション(1.2〜3.5Gバイト)—これが「/」(ルートディレクトリ)になります。この設定では、すべてのファイル(/bootに格納されるものを除く)は、ルートパーティション上に存在します。空き領域が非常に少ない場合でも、1.2Gバイトのルートパーティションがあれば、ワークステーションインストールが実行可能になります。ルートパーティションが3.5Gバイトあれば、すべてのパッケージをインストールすることができます。Disk Druidでは、「/」のパーティションフィールドは以下のようになります。
/ hda5 3734M 3734M Linux native |
新たにパーティションを追加するには、[新規]ボタンをクリックします。ダイアログボックスが開きます(図3-9を参照)。
![]() | 注意 |
|---|---|
最低1つのパーティションはRed Hat Linux専用とする必要があります。それ以外は、任意で追加できます。これについては付録Eで詳しく説明します。 |
[マウントポイント]: パーティションのマウントポイントを入力します。たとえば、現在のパーティションをルートパーティションにする場合は、/と入力し、/bootパーティションの場合は/bootと入力します。プルダウンメニューを使って、パーティションに適したマウントポイントを選択することもできます。
[ファイルシステムのタイプ]: プルダウンメニューから、このパーティションに適したファイルシステムタイプを選択します。ファイルシステムタイプの詳細については、ファイルシステムのタイプ:項を参照してください。
[選択可能なドライブ]: このフィールドには、システムにインストール済みのハードディスクが表示されます。ハードディスクのボックスが強調表示されている場合は、そのハードディスク上に必要なパーティションを作成できます。ボックスが選択されていない場合は、そのハードディスク上にパーティションを作成することはできません。別のチェックボックス設定値を使うと、Disk Druidによって適したパーティションを配置したり、Disk Druidにパーティションの配置先を決定させたりすることができます。
[容量(MB)]: パーティションのサイズ(Mバイト単位)を入力します。このフィールドの初期値が「1」になっていることに注意してください。変更しない場合、1Mバイトのパーティションになります。
[追加容量オプション]: このパーティションを固定サイズにするか、一定の「拡張」(使用可能なハードディスク領域を使用する)を許すか、ハードディスク上の残っている使用可能な領域のすべてを使用できるようにするかを選択します。
[最大容限度(MB)]オプションを選択した場合はこのオプションの右側のフィールドにサイズの制限を指定しなければなりません。この設定では、ハードディスク上の一定の空き領域が今後の使用のために確保されます。
[第一パーティションとして強制]: 作成しているパーティションをハードディスク上の最初の4つのパーティションの1つにするかどうかを選択します。これを選択しない場合、作成されるパーティションは論理的パーティションになります。詳細は、表4-1を参照してください。
[不良ブロックをチェック]: 不良ブロックの検査では、ドライブ上の不良ブロックを検出し、今後使用を避けるべきブロックのリストを作成します。これは、データ損失を防ぐのに役立ちます。各ファイルシステムのフォーマット中に不良ブロックを検査する場合は、必ずこのオプションを選択してください。
[不良ブロックをチェック]を選択すると、インストール処理を終えるのに非常に長い時間がかかる可能性があります。最近のハードディスクドライブはサイズが大きいため、不良ブロックの検査にはハードディスクドライブの容量に応じてかなりの時間がかかります。不良ブロックの検査を選択した場合は、仮想コンソール6で進捗状況をモニターできます。
[Ok]: 希望の設定値の入力が終了し、パーティションを作成する場合は、[OK]ボタンを選択します。
[取り消し]: パーティションを作成しない場合は、[取り消し]ボタンを選択します。
Red Hat Linux 7.2では、使用するファイルシステムに応じて種々のタイプのパーティションを作成できます。以下は使用できる種々のファイルシステムと、その使用方法の簡単な説明です。
[ext2] —ext2ファイルシステムは標準Unixファイルタイプ(通常ファイル、ディレクトリ、シンボリックリンクなど)をサポートします。このファイルシステムは255文字までの長いファイル名をサポートできます。Red Hat Linux 7.2以前のバージョンはデフォルトでext2ファイルシステムを使用していました。
[ext3] — ext3ファイルシステムはext2ファイルシステムをもとにしていますが、ジャーナリングという重要な機能が付加されています。— ファイルシステムのジャーナリングファイルを作成すると、クラッシュ時にfsck[1]を実行する必要がないため、ファイルシステムの回復に必要な時間が短縮されます。
[ソフトウェアRAID] — 2つ以上のソフトウェアRAIDパーティションを作成することによってRAIDデバイスを作成できます。RAIDデバイスに関する詳細は、オフィシャル Red Hat Linux カスタマイズガイドのRAID(Redundant Array of Independent Disks)を参照してください。
[スワップ]—スワップパーティションは、仮想メモリをサポートするために使用されます。言い換えると、処理中のデータを保存するために必要なメモリが足りない場合、データはスワップ領域に書き込まれます。
[vfat] — VFAT ファイルシステムはWindows 95/NTのFATファイルシステム上のロングファイルネームとの互換性があるLinuxファイルシステムです。
パーティションを編集するには、[編集]ボタンをクリックするか、既存のパーティションをダブルクリックします。
![]() | 注意 |
|---|---|
すでにハードディスク上にパーティションが存在する場合は、パーティションのマウントポイントのみ変更できます。その他の変更を加える場合は、一旦パーティションを削除して、再び作る必要があります。 |
パーティションを削除するには、パーティションセクション内で対象のパーティションを選択し、[削除]ボタンをクリックします。削除の確認ダイアログボックスが表示されます。
詳細なインストール手順については、ブートローダーのインストール項へ進んでください。
| [1] | fsckアプリケーションは、1つ以上のLinuxファイルシステムを検査し、(オプションとして)修理するために使用します。 |