manページを使って情報を得るには

多くのコマンドやいくつかのアプリケーションの使い方を調べるための最も簡単な方法の1つとして、manコマンドによる方法があります。

「man」という言葉は、manual(マニュアル)を表します。これは、多くのコマンドの目的を調べることのできる、一連のオンラインページです。manページには、あるコマンドの目的、使用可能なオプション、コマンドを実行するときの構文の要約などが、きわめて凝縮された形で記載されています。manページは次のセクションに分かれています。

表 10-1. manページのセクション

セクション目次
1ユーザーコマンド
2システムコール
3サブルーチン
4デバイス
5ファイル形式
6ゲーム
7その他
8システム管理
n新規作成

Linuxを使い始めたばかりの頃は、その簡潔な情報の記述法に慣れるまでは、manページが役に立たないと感じることがあるかもしれません。しかし、manページからは、ユーザーのシステムでコマンドを使用する方法に関する情報が得られます。この点だけでも、manページに慣れるとシステムの理解が深まります。どんな初心者でも、最終的にはコマンドの使い方が知りたくなるはずです。

manページをグラフィカルに表示するには、いくつかの方法があります。

シェルプロンプトからmanと入力し、続けてスペースを1つ入れてから任意のコマンドを入力すると、manページの特定ページをすぐに見ることができます。たとえば、man suと入力すると、suコマンドに関するmanページが表示されます。

ページをスクロールするにはスペースキーを、スクロールして戻すにはbキーを押します。manページを閉じ、シェルプロンプトに戻るには、qキーを押します。

図 10-2. シェルプロンプトからmanページを読む方法

当然のことですが、ほかのよくできたヘルプシステムと同様に、manコマンドにはそれ自身のmanページがあります。プロンプトに次のように入力します。

man man

manコマンドのmanページが表示されます(図10-2を参照)。

manページに関するさらに詳しい説明は、オフィシャル Red Hat Linuxリファレンスガイドを参照してください。

manページの印刷

画面でmanページを読むだけでは十分でなく、印刷したいときがあります。manページをプリンタに送信できますが、manページには特定のテキスト形式が含まれるため、画面からプリンタに翻訳されなかった無意味な記号が印刷されてしまいます。

manページを印刷するには、ページから形式の設定を取り除く必要があります。これはcolコマンドで行うことができます(当然のことですが、colにもmanページが用意されています)。

たとえば、manのmanページを印刷するには、次のように入力します。

man man | col -b | lpr

このコマンドは、まず、manページ全体の出力をcolフィルタに送ります。このフィルタは、出力をプリンタ用にフォーマットするものです。その後、colがフィルタ処理をした結果の出力がプリンタ(lpr)に送られます。このようにコマンドの出力を連結する処理はパイプと呼ばれ、非常に重要な機能です。パイプ処理の詳しい情報はテキストファイルを読むために使用するその他の基本コマンドを参照してください。

注意ユーザーアカウントの使用
 

rootアカウントで作業を行うことは、本当にその必要がない限り危険が伴うことに注意してください。Red Hat Linuxのインストール時に自分のユーザーアカウントを作成せず、その後もまだ作成していない場合は、今ここで作成してください。ユーザーアカウントの作成方法について知りたい場合は、ユーザーアカウントの作成項第1章に戻ってください。