Red Hat Enterprise Linux 4は、エンタープライズOSの進化におけるマイルストーンであり、2.6カーネル、Security-Enhanced Linux、Firefox Webブラウザ、Evolution 2.0、そしてとても多くのデスクトップ拡張機能を備えています。本稿では、このEnterprise Linuxの最新版について概要をご紹介します。
Enterprise Linux 4は、以下のような複数のハードウェア・アーキテクチャをサポートしています:
Red Hatがこれほど多くのアーキテクチャをサポートできる理由の1つは、これらがすべて同一のソースコードを異なるアーキテクチャ専用にビルドしたものだからです。これによって、ビルドのプロセスが単純化されるだけでなく、複数のアーキテクチャ上でのEnterprise Linuxの管理とサポートも単純化されます。Enterprise Linuxの全製品ですべてのアーキテクチャがサポートされているわけではありません。
Enterprise Linuxの製品ラインナップは、v.3と同じです。

図1. 典型的な配置例
このEnterprise Linuxの最新バージョンには、2.6カーネルが含まれています。Red Hatは2.6カーネルの主要機能の多くをEnterprise Linuxの従来バージョンで提供されていた2.4カーネルにバックポートしてきましたが、この最新バージョンには、柔軟なI/Oエレベータ、Reverse Map Virtual Memory(rmapVM)、マルチコア・プロセッサのサポート、sys_epoll システムコールなど、さらにいくつかの重要な改良が含まれています。
Red Hat Enterprise Linux 4は、Security-Enhanced Linux(SELinux)を含んだ最初の市販製品です。SELinuxはLinux用の強制アクセス制御(MAC:Mandatory Access Control)セキュリティシステムであり、どのユーザやプロセスがファイルシステムにアクセスできるかを、より高い精度で制御可能にするものです。デフォルトでは、targeted policyが有効になっています。このデフォルトのtargeted policyが影響を与えるのは、dhcpd、httpd、mysqld、named、nscd、ntpd、portmap、postgres、snmpd、squid、およびsyslogdの各デーモンだけです。
その他の改良として、WebブラウザFirefox、電子メールソフトEvolution 2.0、スケジュールと連絡先の管理、OpenOffice.orgオフィススイート、GAIMインスタントメッセンジャー、画像ツールGIMP v.2、Vino VNCなどがあります。Red Hat Desktop 4には、SMIL、MP3、Flash、RealAudio/RealVideoをサポートするRealPlayer 10も含まれています。
この他にも、Red Hat Enterprise Linuxには以下のような特徴があります。
より詳しい技術情報については、本マガジンのバックナンバーに掲載されている以下の記事をお読みください。
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